【盲】 もう[漢字項目]
1 目が見えないこと。目が見えない人。
「盲亀・盲人・盲点・盲目/雪盲・夜盲」
2 ある感覚が欠如していること。
「味盲」
3 わけがわからない。
「盲愛・盲従・盲信・盲爆」
4 突き抜けていない。
【盲】 めしい
目の見えないこと。盲目。
しゅぶん)などの階級に分かれ、総検校・総録(そうろく)がこれらを支配した。
【盲/瞽】 めくら
1 視力を失っていること。盲目。
2 文字を理解できないこと。
3 物事の筋道や本質をわきまえないこと。
【盲いる】 めし・いる
視力を失う。目が見えなくなる。
【盲腸】 もうちょう
盲肠。
「盲腸を切る」盲肠切除
【盲腸炎】 もうちょうえん
盲肠炎。
【移動性盲腸】 いどうせいもうちょう
盲腸がしっかり固定されておらず、腹腔内で上下左右に動く状態。右下腹部に鈍痛や膨満感がある。
【回盲部】 かいもうぶ
小腸から大腸への移行部。回腸終末部・盲腸・虫垂がある。右下腹部にあたり、腫瘤が発生しやすい。
【盲管】 もうかん
内臓器官で、一方の端が閉じている管。盲腸など。
【盲管症候群】 もうかんしょうこうぐん
胃腸管の吻合手術などで盲管ができ、そこに腸の内容物が停滞して、腹部膨満・腹痛・下痢・貧血・脂肪吸収障害などの症状を呈する病気。盲管系蹄症候群。
【盲管銃創】 もうかんじゅうそう
銃弾が身体を貫かず、体内にとどまっている傷。
子弹留在体内的枪伤。
【盲目】 もうもく
1 目の見えないこと。
2 他のものが目に入らず、理性的な判断ができないこと。また、そのさま。
【恋は盲目】
恋におちると、理性や常識を失ってしまうということ。
【盲目的】 もうもくてき
[形動]愛情や情熱・衝動などによって、理性的な判断ができないさま。
「わが子への盲目的な献身」
「盲目的に命令に従う」盲目服从命令
「盲目な行動をとる」作出盲目的行动
【盲目飛行】 もうもくひこう
操縦者の視覚に頼らず、計器だけに頼ってする計器飛行。
【妄動/盲動】 もうどう
[名](スル)考えもなくむやみに行動すること。分別を欠いた行動。ぼうどう。
「軽挙妄動を慎む」注意不要轻举妄动
【盲従】 もうじゅう
[名](スル)分別なくひたすら人の言うままになること。
「権威に盲従する」
「指導者の考えに盲従するのはよくない」盲从领导的意见不好。
【盲信】 もうしん
[名](スル)わけもわからず、ただひたすらに信じること。
「権威の説として盲信する」
「あの人たちは教祖の言うことを盲信している」那些人盲目相信教祖的话
【盲進】 もうしん
[名](スル)あとさきのことを考えず、ひたすら進むこと。
「勢いにまかせて盲進する」
【盲愛】 もうあい
[名](スル)むやみにかわいがること。また、その愛情。溺愛。
「末っ子を盲愛する」溺爱最小的孩子
【盲爆】 もうばく
[名](スル)目標を確定せず、むやみやたらに爆撃すること。
「首都を盲爆する」
【盲射】 もうしゃ
[名](スル)むやみやたらに射撃すること。
「機銃で盲射する」
【明き盲】 あきじい・あきめくら
1 外見は正常な目と同じであるが、実際は物の見えない目。
2 文字の読めない人。文盲。
【文盲】 もんもう
文字の読み書きができないこと。非識字。
【無学文盲】 むがくもんもう
[名・形動]学問・知識がなく、文字が読めないこと。また、そのさまや、その人。
「無学文盲な(の)輩(やから)」
【無知文盲】 むちもんもう
問・知識がなく、文字の読めないこと。また、その人。
【群盲】 ぐんもう
1 多数の盲人。
2 多くのおろかな人々。
【衆盲】 しゅうもう・しゅもう
多くの盲人。群盲。
【衆盲象を模す・群盲象を評す】
《多くの盲人が象をなでて、自分の手に触れた部分だけで象について意見を言う意から》
凡人は大人物・大事業の一部しか理解できないというたとえ。群盲象を撫ず。群盲象を模す。
【全盲】 ぜんもう
視力がまったくないこと。両眼とも失明の状態。また、その人。
【半盲】 はんもう
1 片方の目が見えないこと。
2 =【半盲症】脳の障害により、右目・左目それぞれの視野が右か左の半分しか見えない状態。
【盲者】 もうしゃ
目の見えない人。盲人。
【盲人】 もうじん
目の見えない人。盲者。
【盲唖】 もうあ
目の見えないことと口のきけないこと。
【盲学校】 もうがっこう
視覚に障害のある児童・生徒に対し、幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準ずる教育を行い、その障害を補うために必要な知識・技能を修得させる学校。
【盲教育】 もうきょういく
視覚障害者を対象とする特別な教育。点字を用いた普通教育、職業教育、感覚・歩行などの肉体的訓練を主な内容とする。盲人教育。
【盲点】 もうてん 【盲斑】 もうはん
1 網膜の、視神経が入ってくる部分。視細胞を欠くため光が当たっても光覚を起こさないが、ふだんは意識されない。発見したフランスの物理学者の名からマリオット盲点とよばれる。盲斑。
2 うっかりして人が気づかず見落としている点。
「捜査の盲点を突く」
「法の盲点」法律的漏洞
「敵の盲点を突く」乘敌之虚、攻其不备
「警備の盲点を突いた犯行」钻了警戒的犯罪
【二重盲検法】 にじゅうもうけんほう
治験薬の薬効を客観的に調べる臨床試験の方法。多数の患者に調べたい薬と偽薬とを投与し、だれにどちらを与えたかは患者にも医師にもわからないようにしておき、結果を統計学的に判定する。
【盲導犬】 もうどうけん
盲人を目的の場所まで安全に誘導する訓練を受けた犬。人は犬につけたハーネス(胴輪)の把手をつかんで歩行する。犬種はラブラドルレトリーバーやシェパードが多い。アイメイト。
「盲導犬を連れて外出する」牵着导盲犬出门。
【雪盲】 せつもう
雪の反射光、特に強い紫外線により目の角膜・結膜に起こる炎症。雪目。《季 冬》
【夜盲症】 やもうしょう
薄暗くなると物が見えにくくなる状態。網膜にある桿状体(かんじょうたい)の機能障害によって暗順応に遅延が起こるもの。ビタミンA欠乏や網膜色素変性症などでみられる。鳥目(とりめ)。
【色盲】 しきもう
先天性の色覚異常の旧称。
色覚検査によってある種の色が判別しにくいと判定された者の色覚の通称。先天性と後天性があり、普通は前者をいう。
【全色盲】 ぜんしきもう
色覚異常の程度が強い状態をいった語。
【赤緑色盲】 せきりょくしきもう
赤と緑の識別力を欠くとされた色覚異常をいった語。
【味盲】 みもう
特定の味についての味覚が先天的に欠如していること。大多数の人が感じるフェニルチオカルバミドおよび類似化合物の苦味を感じることができないこと。無味覚症。
【精神盲】 せいしんもう
物は見えているのに、それを意味づけて認識・理解することができない状態。脳の両側の視覚野と連合野との間の損傷によって起こる。
【盲打ち/盲撃ち】 めくらうち
むやみに打ちたたいたり、打ちこんだりすること。
【盲壁】 めくらかべ
窓のない壁。
【盲暦】 めくらごよみ
【盲探し/盲捜し】 めくらさがし
やみくもにさがすこと。また、手さぐりでさがすこと。
【盲判】 めくらばん
文書の中身を検討もしないで承認の印を押すこと。また、その判。
盲目盖图章;盲目盖的图章
「盲判を押す」盲目盖章
【盲長屋】 めくらながや
通路に面した方に窓のない長屋。
【盲滅法】 めくらめっぽう
[名・形動]見当をつけないで、やみくもに事をすること。また、そのさま。
胡搞、乱来、瞎……
「盲滅法な(の)突き進む」盲目冲锋、冒进
【目明き千人盲千人・盲千人目明き千人】
世の中には道理のわかる者もいるが、わからない者もいるということ。盲千人目明き千人。
【盲の垣覗き】 めくら・の・かきのぞき
やってもむだなことのたとえ。
【盲地】 めくらじ 【盲縞】 めくらじま
縦横とも紺染めの綿糸で織った無地の綿織物。紺無地。織り紺。青縞。盲地。
藏青色棉布。
【盲将棋】 めくらしょうぎ
1 双方または一方が盤や駒を使わず、口頭で指し手を運ぶ将棋。
2 へたな将棋。へぼ将棋。
【盲亀】 もうき
目の見えない亀。
【盲亀の浮木】 もうきのふぼく
《大海中に住み百年に一度水面に出てくる目の見えない亀が、ようやく浮木に遇いその穴に入るという
「涅槃経」などにある話から》めったに会えないこと。また、仏法に出会うことが困難であることのたとえ。
浮木盲龟、铁树开花、千载难逢
【盲虻】 めくらあぶ
アブ科の昆虫。牛馬を襲い、血を吸うアブ。体は黒色で、翅(はね)に大きい黒紋が1個あり、腹部に黄色紋がある。
【盲蜘蛛】 めくらぐも
座頭虫
【盲鰻】 めくらうなぎ
1 ほそぬたうなぎ(細沼田鰻)
2 ぬたうなぎ(沼田鰻)
【盲蛇】 めくらへび
有鱗目メクラヘビ科の爬虫類。全長16センチくらい。体はミミズに似て頭と胴との区別が明らかでなく、全身一様にうろこで覆われ、目は退化している。地中にすみ、シロアリなどを食う。南西諸島以南に分布。
【盲蛇に怖じず】
物事を知らない者はその恐ろしさもわからない。無知な者は、向こう見ずなことを平気でする。
无知者无畏、初生牛犊不怕虎。
【盲安杖】 もうあんじょう
江戸初期の法語集。1巻。鈴木正三著。元和5年(1619)成立。禅の立場から人の守るべき10の徳目を説き、仏教が社会倫理にそむくとする儒者の攻撃に反論する。
【盲長屋梅加賀鳶】 めくらながやうめがかがとび
歌舞伎狂言。世話物。7幕。河竹黙阿弥作。明治19年(1886)東京千歳座初演。前田侯お抱えの加賀鳶と町火消しとの争いを背景に、按摩の道玄の小悪党ぶりを描く。通称
「加賀鳶」。
【盲僧琵琶】 もうそうびわ
日本音楽の一種で、盲僧2が琵琶を伴奏に地神経などを唱えるもの。また、娯楽的な語り物なども演じる。筑前盲僧琵琶と薩摩盲僧琵琶の二系統がある。荒神琵琶。
【盲御前】 めくらごぜ 【瞽女】 ごぜ
《「盲御前(めくらごぜ)」の略》鼓を打ったり三味線を弾いたりなどして、歌をうたい、門付(かどづ)けをする盲目の女芸人。民謡・俗謡のほか説経系の語り物を弾き語りする。
【盲法師】 めくらほうし
盲人の琵琶法師。
【盲官】 もうかん
昔、盲人で琵琶・管弦・鍼・按摩などを業とした者に与えられた官名。検校・勾当・座頭・衆分などの階級に分かれ、総検校・総録がこれらを支配した。
【盲僧】 もうそう
1 盲目の僧。
2 家々を訪れて琵琶を弾きながら地神経を唱え、竈祓などをして歩く盲目の僧。奈良時代に発生したという。天台宗に所属し、中国・九州地方を中心に諸国に分布していたが、現在は九州のみに存在する。
1 目が見えないこと。目が見えない人。
「盲亀・盲人・盲点・盲目/雪盲・夜盲」
2 ある感覚が欠如していること。
「味盲」
3 わけがわからない。
「盲愛・盲従・盲信・盲爆」
4 突き抜けていない。
【盲】 めしい
目の見えないこと。盲目。
しゅぶん)などの階級に分かれ、総検校・総録(そうろく)がこれらを支配した。
【盲/瞽】 めくら
1 視力を失っていること。盲目。
2 文字を理解できないこと。
3 物事の筋道や本質をわきまえないこと。
【盲いる】 めし・いる
視力を失う。目が見えなくなる。
【盲腸】 もうちょう
盲肠。
「盲腸を切る」盲肠切除
【盲腸炎】 もうちょうえん
盲肠炎。
【移動性盲腸】 いどうせいもうちょう
盲腸がしっかり固定されておらず、腹腔内で上下左右に動く状態。右下腹部に鈍痛や膨満感がある。
【回盲部】 かいもうぶ
小腸から大腸への移行部。回腸終末部・盲腸・虫垂がある。右下腹部にあたり、腫瘤が発生しやすい。
【盲管】 もうかん
内臓器官で、一方の端が閉じている管。盲腸など。
【盲管症候群】 もうかんしょうこうぐん
胃腸管の吻合手術などで盲管ができ、そこに腸の内容物が停滞して、腹部膨満・腹痛・下痢・貧血・脂肪吸収障害などの症状を呈する病気。盲管系蹄症候群。
【盲管銃創】 もうかんじゅうそう
銃弾が身体を貫かず、体内にとどまっている傷。
子弹留在体内的枪伤。
【盲目】 もうもく
1 目の見えないこと。
2 他のものが目に入らず、理性的な判断ができないこと。また、そのさま。
【恋は盲目】
恋におちると、理性や常識を失ってしまうということ。
【盲目的】 もうもくてき
[形動]愛情や情熱・衝動などによって、理性的な判断ができないさま。
「わが子への盲目的な献身」
「盲目的に命令に従う」盲目服从命令
「盲目な行動をとる」作出盲目的行动
【盲目飛行】 もうもくひこう
操縦者の視覚に頼らず、計器だけに頼ってする計器飛行。
【妄動/盲動】 もうどう
[名](スル)考えもなくむやみに行動すること。分別を欠いた行動。ぼうどう。
「軽挙妄動を慎む」注意不要轻举妄动
【盲従】 もうじゅう
[名](スル)分別なくひたすら人の言うままになること。
「権威に盲従する」
「指導者の考えに盲従するのはよくない」盲从领导的意见不好。
【盲信】 もうしん
[名](スル)わけもわからず、ただひたすらに信じること。
「権威の説として盲信する」
「あの人たちは教祖の言うことを盲信している」那些人盲目相信教祖的话
【盲進】 もうしん
[名](スル)あとさきのことを考えず、ひたすら進むこと。
「勢いにまかせて盲進する」
【盲愛】 もうあい
[名](スル)むやみにかわいがること。また、その愛情。溺愛。
「末っ子を盲愛する」溺爱最小的孩子
【盲爆】 もうばく
[名](スル)目標を確定せず、むやみやたらに爆撃すること。
「首都を盲爆する」
【盲射】 もうしゃ
[名](スル)むやみやたらに射撃すること。
「機銃で盲射する」
【明き盲】 あきじい・あきめくら
1 外見は正常な目と同じであるが、実際は物の見えない目。
2 文字の読めない人。文盲。
【文盲】 もんもう
文字の読み書きができないこと。非識字。
【無学文盲】 むがくもんもう
[名・形動]学問・知識がなく、文字が読めないこと。また、そのさまや、その人。
「無学文盲な(の)輩(やから)」
【無知文盲】 むちもんもう
問・知識がなく、文字の読めないこと。また、その人。
【群盲】 ぐんもう
1 多数の盲人。
2 多くのおろかな人々。
【衆盲】 しゅうもう・しゅもう
多くの盲人。群盲。
【衆盲象を模す・群盲象を評す】
《多くの盲人が象をなでて、自分の手に触れた部分だけで象について意見を言う意から》
凡人は大人物・大事業の一部しか理解できないというたとえ。群盲象を撫ず。群盲象を模す。
【全盲】 ぜんもう
視力がまったくないこと。両眼とも失明の状態。また、その人。
【半盲】 はんもう
1 片方の目が見えないこと。
2 =【半盲症】脳の障害により、右目・左目それぞれの視野が右か左の半分しか見えない状態。
【盲者】 もうしゃ
目の見えない人。盲人。
【盲人】 もうじん
目の見えない人。盲者。
【盲唖】 もうあ
目の見えないことと口のきけないこと。
【盲学校】 もうがっこう
視覚に障害のある児童・生徒に対し、幼稚園・小学校・中学校・高等学校に準ずる教育を行い、その障害を補うために必要な知識・技能を修得させる学校。
【盲教育】 もうきょういく
視覚障害者を対象とする特別な教育。点字を用いた普通教育、職業教育、感覚・歩行などの肉体的訓練を主な内容とする。盲人教育。
【盲点】 もうてん 【盲斑】 もうはん
1 網膜の、視神経が入ってくる部分。視細胞を欠くため光が当たっても光覚を起こさないが、ふだんは意識されない。発見したフランスの物理学者の名からマリオット盲点とよばれる。盲斑。
2 うっかりして人が気づかず見落としている点。
「捜査の盲点を突く」
「法の盲点」法律的漏洞
「敵の盲点を突く」乘敌之虚、攻其不备
「警備の盲点を突いた犯行」钻了警戒的犯罪
【二重盲検法】 にじゅうもうけんほう
治験薬の薬効を客観的に調べる臨床試験の方法。多数の患者に調べたい薬と偽薬とを投与し、だれにどちらを与えたかは患者にも医師にもわからないようにしておき、結果を統計学的に判定する。
【盲導犬】 もうどうけん
盲人を目的の場所まで安全に誘導する訓練を受けた犬。人は犬につけたハーネス(胴輪)の把手をつかんで歩行する。犬種はラブラドルレトリーバーやシェパードが多い。アイメイト。
「盲導犬を連れて外出する」牵着导盲犬出门。
【雪盲】 せつもう
雪の反射光、特に強い紫外線により目の角膜・結膜に起こる炎症。雪目。《季 冬》
【夜盲症】 やもうしょう
薄暗くなると物が見えにくくなる状態。網膜にある桿状体(かんじょうたい)の機能障害によって暗順応に遅延が起こるもの。ビタミンA欠乏や網膜色素変性症などでみられる。鳥目(とりめ)。
【色盲】 しきもう
先天性の色覚異常の旧称。
色覚検査によってある種の色が判別しにくいと判定された者の色覚の通称。先天性と後天性があり、普通は前者をいう。
【全色盲】 ぜんしきもう
色覚異常の程度が強い状態をいった語。
【赤緑色盲】 せきりょくしきもう
赤と緑の識別力を欠くとされた色覚異常をいった語。
【味盲】 みもう
特定の味についての味覚が先天的に欠如していること。大多数の人が感じるフェニルチオカルバミドおよび類似化合物の苦味を感じることができないこと。無味覚症。
【精神盲】 せいしんもう
物は見えているのに、それを意味づけて認識・理解することができない状態。脳の両側の視覚野と連合野との間の損傷によって起こる。
【盲打ち/盲撃ち】 めくらうち
むやみに打ちたたいたり、打ちこんだりすること。
【盲壁】 めくらかべ
窓のない壁。
【盲暦】 めくらごよみ
【盲探し/盲捜し】 めくらさがし
やみくもにさがすこと。また、手さぐりでさがすこと。
【盲判】 めくらばん
文書の中身を検討もしないで承認の印を押すこと。また、その判。
盲目盖图章;盲目盖的图章
「盲判を押す」盲目盖章
【盲長屋】 めくらながや
通路に面した方に窓のない長屋。
【盲滅法】 めくらめっぽう
[名・形動]見当をつけないで、やみくもに事をすること。また、そのさま。
胡搞、乱来、瞎……
「盲滅法な(の)突き進む」盲目冲锋、冒进
【目明き千人盲千人・盲千人目明き千人】
世の中には道理のわかる者もいるが、わからない者もいるということ。盲千人目明き千人。
【盲の垣覗き】 めくら・の・かきのぞき
やってもむだなことのたとえ。
【盲地】 めくらじ 【盲縞】 めくらじま
縦横とも紺染めの綿糸で織った無地の綿織物。紺無地。織り紺。青縞。盲地。
藏青色棉布。
【盲将棋】 めくらしょうぎ
1 双方または一方が盤や駒を使わず、口頭で指し手を運ぶ将棋。
2 へたな将棋。へぼ将棋。
【盲亀】 もうき
目の見えない亀。
【盲亀の浮木】 もうきのふぼく
《大海中に住み百年に一度水面に出てくる目の見えない亀が、ようやく浮木に遇いその穴に入るという
「涅槃経」などにある話から》めったに会えないこと。また、仏法に出会うことが困難であることのたとえ。
浮木盲龟、铁树开花、千载难逢
【盲虻】 めくらあぶ
アブ科の昆虫。牛馬を襲い、血を吸うアブ。体は黒色で、翅(はね)に大きい黒紋が1個あり、腹部に黄色紋がある。
【盲蜘蛛】 めくらぐも
座頭虫
【盲鰻】 めくらうなぎ
1 ほそぬたうなぎ(細沼田鰻)
2 ぬたうなぎ(沼田鰻)
【盲蛇】 めくらへび
有鱗目メクラヘビ科の爬虫類。全長16センチくらい。体はミミズに似て頭と胴との区別が明らかでなく、全身一様にうろこで覆われ、目は退化している。地中にすみ、シロアリなどを食う。南西諸島以南に分布。
【盲蛇に怖じず】
物事を知らない者はその恐ろしさもわからない。無知な者は、向こう見ずなことを平気でする。
无知者无畏、初生牛犊不怕虎。
【盲安杖】 もうあんじょう
江戸初期の法語集。1巻。鈴木正三著。元和5年(1619)成立。禅の立場から人の守るべき10の徳目を説き、仏教が社会倫理にそむくとする儒者の攻撃に反論する。
【盲長屋梅加賀鳶】 めくらながやうめがかがとび
歌舞伎狂言。世話物。7幕。河竹黙阿弥作。明治19年(1886)東京千歳座初演。前田侯お抱えの加賀鳶と町火消しとの争いを背景に、按摩の道玄の小悪党ぶりを描く。通称
「加賀鳶」。
【盲僧琵琶】 もうそうびわ
日本音楽の一種で、盲僧2が琵琶を伴奏に地神経などを唱えるもの。また、娯楽的な語り物なども演じる。筑前盲僧琵琶と薩摩盲僧琵琶の二系統がある。荒神琵琶。
【盲御前】 めくらごぜ 【瞽女】 ごぜ
《「盲御前(めくらごぜ)」の略》鼓を打ったり三味線を弾いたりなどして、歌をうたい、門付(かどづ)けをする盲目の女芸人。民謡・俗謡のほか説経系の語り物を弾き語りする。
【盲法師】 めくらほうし
盲人の琵琶法師。
【盲官】 もうかん
昔、盲人で琵琶・管弦・鍼・按摩などを業とした者に与えられた官名。検校・勾当・座頭・衆分などの階級に分かれ、総検校・総録がこれらを支配した。
【盲僧】 もうそう
1 盲目の僧。
2 家々を訪れて琵琶を弾きながら地神経を唱え、竈祓などをして歩く盲目の僧。奈良時代に発生したという。天台宗に所属し、中国・九州地方を中心に諸国に分布していたが、現在は九州のみに存在する。
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