武士】 ぶ‐し
  昔、武芸をおさめ、軍事にたずさわった身分の者。中世・近世には支配階級となった。さむらい。もののふ。
武士/物部】 もの‐の‐ふ
1 武勇をもって主君に仕え、戦場で戦う人。武人。武者。兵(つわもの)。もののべ。
2 (「物部」と書く)古代、朝廷に仕えた文武の官人。
古武士】 こ‐ぶし
  剛毅実直な昔の武士。
鈍武士】 なまくら‐ぶし
  なまくら刀を帯びた武士。また、意気地のない武士。こしぬけざむらい。
地謡武士】 じうたい‐ぶし
  自分は格別の働きもないのに、他人の功労を非難する武士。
西面の武士】 さいめん‐の‐ぶし
  後鳥羽上皇の時、北面の武士に加えて置かれ、院の西に勤務した武士。院中の警固、盗賊の追捕(ついぶ)などに当たった。承久の乱後廃止。西面。にしおもて。
北面の武士】 ほくめん‐の‐ぶし
  院の御所の北面に詰め、院中の警備にあたった武士。白河上皇の時に設置され、院直属の武力として重きをなした。北面の侍。
武士気質】 ぶし‐かたぎ
  いかにも武士らしい気風。さむらいかたぎ。
武士団】 ぶし‐だん
  武士の集団。平安中期以後、荘園・公領に分散していた武士は平氏・源氏を棟梁(とうりょう)に団結し、各地に武士団を形成した。はじめ血縁関係を核とした惣領制的結合であったが、南北朝以後は地縁結合である一揆(いっき)や党が生成し、戦国期には大名の家臣団編成が進んで消滅した。
武士道】 ぶし‐どう
  日本の武士階級に発達した道徳。鎌倉時代から発達し、江戸時代に儒学思想と結合して完成した。忠誠・勇敢・犠牲・信義・廉恥・礼節・名誉・質素・情愛などを尊重した。士道。
武士の】 もののふ‐の
1 文武の官が属する氏は数が多いところから、「八十(やそ)」およびその複合語に、また「い(五十)」と同音を含む地名「岩瀬(いわせ)」にかかる。
2 弓矢を帯びた武士の意から、「矢」と同音を含む地名「矢野」「矢田野」にかかる。
武士の道】 もののふ‐の‐みち
  武士として守らなければならない道。武士道。
武士の商法】 = 【士族の商法
  明治初期、特権を失った士族が慣れない商売に手を出して失敗したこと。急に不慣れな商売などを始めて失敗することのたとえ。


花は桜木人は武士
  花では桜が第一であるように、人では潔い武士が第一であるということ。
大小は武士の魂
  大小の刀には武士の精神が宿っており、武士にとって最も大切なものである。
武士道と云うは死ぬ事と見付けたり
  「葉隠」の一節。武士たる者は主君のためには死ぬことも覚悟しなければならない。没我・献身に重きをおく武士道を説いた言葉。
武士に二言なし
  武士は一度言ったことを取り消すようなことはしない。信義を重んじ約束を守る意。
武士は相身互い
  同じ立場のものは、互いに思いやりをもって助け合うべきであるということ。
武士は食わねど高楊枝
  武士は貧しくて食事ができなくても、あたかも食べたかのように楊枝を使って見せる。武士の清貧や体面を重んじる気風をいう。また、やせがまんすることにもいう。
  → 思绪飞到“死要面子活受罪”这句话……