「冊」
[音]サツ(慣) サク(漢)
一、〈サツ〉書物。文書。
[接尾]助数詞。書物などを数えるのに用いる。
「雑誌二、三冊」
二、〈サク〉
1 書き付けのふだ。
2 天子が下す任命書。
昔、中国で天子が諸侯に領地や爵位を授けるとき、また、立后・立太子などの祭事に下したみことのり。
[難読]冊子(そうし)
「合冊」 がっさつ・ごうさつ
=合本・がっぽん
1 数冊の本や雑誌などをまとめ、1冊として製本すること。また、その本。
「合本された雑誌」
2 分冊して発行した図書を、新たに1冊にまとめて発行したもの。
「冊子」 さっし
1 糸で綴じた本。また、書物一般をいう。
「小冊子」
2 =冊子本・さっしぼん 書物の装丁で、糊または糸を用いて綴じたものの総称。巻子本以外の、粘葉装・大和綴じなど。また、その装丁の本。綴じ本。策子。草紙。草子。
「小冊」 しょうさつ
小型の薄い書物。小冊子。
「小冊子」 しょうさっし
小型でページ数の少ない書物。小冊。
「小冊子にして出す」
「広報部が小冊子を作る」
「大冊」 たいさつ
指数が多くて厚い書物。形の大きい書物。
「2000ページもある大冊」
「冊数」 さっすう
書物やノートなどの数。
「分冊」 ぶんさつ
ひとまとまりの書物を何冊かに分けたもの。
「第一分冊」
「分冊で売らない」
「別冊」 べっさつ
1 雑誌・双書・全書などの付録として別にまとめられた本。
「別冊として索引をつける」
「別冊付録」
「年表は別冊になっている」
「別冊をつける」
2 定期刊行物とは別に臨時に刊行されたもの。
「別冊新学期特別号」
「手冊」 しゅさつ
手控えの帳面。手帳。
「簿冊」 ぼさつ
とじてある本。帳面。帳簿。
「書冊」 しょさつ
書物。書籍。本。
「竹冊」 ちくさく
=竹簡・ちっかん
「短冊」 たんざく・たんじゃく
1 細長く切った薄い木や紙の小片。字を書いたり、しるしとして物につけたりする。たんじゃく。
2 和歌・俳句などを書くための細長い料紙。ふつう、縦36センチ、横6センチぐらいで、下絵や金銀箔で装飾を施したものもある。たんじゃく。
「短冊に句を書く」
「笹に短冊をつるす」
「大根を短冊に切る」
「短冊石」 たんざくいし
短冊形に切った石。庭の敷石などに使用する。
「短冊掛け」 たんざくかけ
短冊をはさんで壁や柱にかけるようにしたもの。板や布などで作る。たんざくばさみ。
「短冊箱」 たんざくばこ
点茶に必要な茶器を入れる細長い縦型の箱。けんどん開きの戸がつき、ふた裏に短冊をはって野掛けなどに用いる。金森宗和の考案による。宗和箪笥(だんす)。短冊箪笥。
「短冊形」 たんざくがた
短冊のような細長い長方形。
「短冊切り」 たんざくぎり
野菜などを短冊に切ること。
「短冊豆腐」 たんざくどうふ
短冊に切った豆腐。
「草紙」・「草子」・「双紙」・「冊子」 そうし
1 漢籍・和本などで、紙を綴(と)じ合わせた形式の書物。綴じ本。
2 物語・日記・歌書など、和文で記された書物の総称。
3 御伽(おとぎ)草紙・草(くさ)双紙など、絵入りの通俗的な読み物の総称。
4 習字用の帳面。手習い草紙。
5 書き散らしたままの原稿。
「野冊」 やさつ
植物採集のときに使う、2枚の竹や板にひもをつけたもの。間に採集した植物を吸水用の紙とともに挟んで持ち歩く。
植物标本采集夹。
「魚鱗図冊」 ぎょりんずさつ
中国の宋代から明・清代にかけて作られた土地台帳。主に徴税用に作成した。明の洪武年間に完備されたものが有名。土地の図形が魚のうろこに似るところからこの名がある。魚鱗図。魚鱗冊。
「賦役黄冊」 ふえきこうさつ 黄冊 こうさつ
中国、明代の租税台帳兼戸籍台帳。1381年、洪武帝によって全国的に作成され、以降10年ごとに改訂された。黄冊。
「冊府元亀」 さっぷげんき
中国の類書。1000巻。目録10巻。宋の王欽若(おうきんじゃく)・楊億(ようおく)らが真宗の勅を奉じて撰。1013年成立。古代から五代までの歴代君臣の事跡を31部1115門に分類、記述したもの。
「兎園冊」 とえんさつ
《梁(りょう)の孝王の蔵書が俚語(りご)で書かれていたところから》
1 俗語で書かれた卑近な書物。兎園冊子(とえんさっし)。
2 自分の著書を謙遜していう語。
「三冊子」 さんぞうし
江戸中期の俳論書。3冊。服部土芳(はっとりとほう)著。元禄15年(1702)成立、安永5年(1776)刊。「白冊子」「赤冊子」「忘れ水(黒冊子)」の3部からなり、蕉風を忠実かつ体系的に伝えようとしたもの。
「藤簍冊子」 つづらぶみ
江戸後期の歌文集。6巻。上田秋成著。享和2年(1802)成立、文化2~3年(1805~06)刊。流麗な雅文体で記された紀行・文集と和歌からなる。
「冊封」 さくほう・さっぽう
古く中国で、天子が臣下や諸侯に冊をもって爵位を授けたこと。漢代に始まる。
「封冊」 ほうさく
王侯に封じる旨を記した詔書。
「冊封使」 さくほうし
中国で、冊封のために天子の任命書を持って近隣の国へ行く使者。
「冊立」 さくりつ・さくりゅう
勅命により皇太子・皇后などを正式に定めること。
[音]サツ(慣) サク(漢)
一、〈サツ〉書物。文書。
[接尾]助数詞。書物などを数えるのに用いる。
「雑誌二、三冊」
二、〈サク〉
1 書き付けのふだ。
2 天子が下す任命書。
昔、中国で天子が諸侯に領地や爵位を授けるとき、また、立后・立太子などの祭事に下したみことのり。
[難読]冊子(そうし)
「合冊」 がっさつ・ごうさつ
=合本・がっぽん
1 数冊の本や雑誌などをまとめ、1冊として製本すること。また、その本。
「合本された雑誌」
2 分冊して発行した図書を、新たに1冊にまとめて発行したもの。
「冊子」 さっし
1 糸で綴じた本。また、書物一般をいう。
「小冊子」
2 =冊子本・さっしぼん 書物の装丁で、糊または糸を用いて綴じたものの総称。巻子本以外の、粘葉装・大和綴じなど。また、その装丁の本。綴じ本。策子。草紙。草子。
「小冊」 しょうさつ
小型の薄い書物。小冊子。
「小冊子」 しょうさっし
小型でページ数の少ない書物。小冊。
「小冊子にして出す」
「広報部が小冊子を作る」
「大冊」 たいさつ
指数が多くて厚い書物。形の大きい書物。
「2000ページもある大冊」
「冊数」 さっすう
書物やノートなどの数。
「分冊」 ぶんさつ
ひとまとまりの書物を何冊かに分けたもの。
「第一分冊」
「分冊で売らない」
「別冊」 べっさつ
1 雑誌・双書・全書などの付録として別にまとめられた本。
「別冊として索引をつける」
「別冊付録」
「年表は別冊になっている」
「別冊をつける」
2 定期刊行物とは別に臨時に刊行されたもの。
「別冊新学期特別号」
「手冊」 しゅさつ
手控えの帳面。手帳。
「簿冊」 ぼさつ
とじてある本。帳面。帳簿。
「書冊」 しょさつ
書物。書籍。本。
「竹冊」 ちくさく
=竹簡・ちっかん
「短冊」 たんざく・たんじゃく
1 細長く切った薄い木や紙の小片。字を書いたり、しるしとして物につけたりする。たんじゃく。
2 和歌・俳句などを書くための細長い料紙。ふつう、縦36センチ、横6センチぐらいで、下絵や金銀箔で装飾を施したものもある。たんじゃく。
「短冊に句を書く」
「笹に短冊をつるす」
「大根を短冊に切る」
「短冊石」 たんざくいし
短冊形に切った石。庭の敷石などに使用する。
「短冊掛け」 たんざくかけ
短冊をはさんで壁や柱にかけるようにしたもの。板や布などで作る。たんざくばさみ。
「短冊箱」 たんざくばこ
点茶に必要な茶器を入れる細長い縦型の箱。けんどん開きの戸がつき、ふた裏に短冊をはって野掛けなどに用いる。金森宗和の考案による。宗和箪笥(だんす)。短冊箪笥。
「短冊形」 たんざくがた
短冊のような細長い長方形。
「短冊切り」 たんざくぎり
野菜などを短冊に切ること。
「短冊豆腐」 たんざくどうふ
短冊に切った豆腐。
「草紙」・「草子」・「双紙」・「冊子」 そうし
1 漢籍・和本などで、紙を綴(と)じ合わせた形式の書物。綴じ本。
2 物語・日記・歌書など、和文で記された書物の総称。
3 御伽(おとぎ)草紙・草(くさ)双紙など、絵入りの通俗的な読み物の総称。
4 習字用の帳面。手習い草紙。
5 書き散らしたままの原稿。
「野冊」 やさつ
植物採集のときに使う、2枚の竹や板にひもをつけたもの。間に採集した植物を吸水用の紙とともに挟んで持ち歩く。
植物标本采集夹。
「魚鱗図冊」 ぎょりんずさつ
中国の宋代から明・清代にかけて作られた土地台帳。主に徴税用に作成した。明の洪武年間に完備されたものが有名。土地の図形が魚のうろこに似るところからこの名がある。魚鱗図。魚鱗冊。
「賦役黄冊」 ふえきこうさつ 黄冊 こうさつ
中国、明代の租税台帳兼戸籍台帳。1381年、洪武帝によって全国的に作成され、以降10年ごとに改訂された。黄冊。
「冊府元亀」 さっぷげんき
中国の類書。1000巻。目録10巻。宋の王欽若(おうきんじゃく)・楊億(ようおく)らが真宗の勅を奉じて撰。1013年成立。古代から五代までの歴代君臣の事跡を31部1115門に分類、記述したもの。
「兎園冊」 とえんさつ
《梁(りょう)の孝王の蔵書が俚語(りご)で書かれていたところから》
1 俗語で書かれた卑近な書物。兎園冊子(とえんさっし)。
2 自分の著書を謙遜していう語。
「三冊子」 さんぞうし
江戸中期の俳論書。3冊。服部土芳(はっとりとほう)著。元禄15年(1702)成立、安永5年(1776)刊。「白冊子」「赤冊子」「忘れ水(黒冊子)」の3部からなり、蕉風を忠実かつ体系的に伝えようとしたもの。
「藤簍冊子」 つづらぶみ
江戸後期の歌文集。6巻。上田秋成著。享和2年(1802)成立、文化2~3年(1805~06)刊。流麗な雅文体で記された紀行・文集と和歌からなる。
「冊封」 さくほう・さっぽう
古く中国で、天子が臣下や諸侯に冊をもって爵位を授けたこと。漢代に始まる。
「封冊」 ほうさく
王侯に封じる旨を記した詔書。
「冊封使」 さくほうし
中国で、冊封のために天子の任命書を持って近隣の国へ行く使者。
「冊立」 さくりつ・さくりゅう
勅命により皇太子・皇后などを正式に定めること。
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