「看」
[音]カン(呉)(漢) [訓]みる
1 対象をよく見る。
2 見守る。見張りをする。
3 読む。
「見る・視る・観る・看る」
そのことに当たる。取り扱う。世話をする。
「事務を看る」「子供のめんどうを看る」
「見す・看す」 めす
1 「見る」の尊敬語。ごらんになる。
2 「統治する」の尊敬語。お治めになる。
「見取る・看取る」 みとる
病人の世話をする。看病する。
「重病の父を看取る」「母の最期を看取る」
「見取り・看取り」
病人のそばにいて、いろいろと世話をすること。看病。
「見做す・看做す」 みなす
1 見て、これこれだ、と判定したり仮定したりする。
2 〔専門〕 法 ある事柄について、他の性質の異なる事柄と法律上同一視し、同一の法律効果を生じさせる。擬制。
3 見とどける。見きわめる。
4 実際にはそうでないものを、そうだと思って見る。
「見做し・看做し」
1 みなすこと。見てそれと仮定すること。
「看做し配当」「看做し公務員」
2 そう思って見ること。気のせい。
「見破る・看破る」 みやぶる
たくらみや秘密などを見抜く。
「正体を見破る」「陰謀を見破る」
「看板」
1
① 商店などで、宣伝のために屋号、扱う商品、うたい文句などを書いて人目につく所に掲げておく板状のもの。
② 劇場・映画館などで、出し物・俳優名などを書いて入り口に掲げる板。
2 世間に信用のある店の屋号。また、店の信用。「看板を借りる」「看板に傷がつく」「看板料」
3 人の注意や関心を引きつけるのに有効なもの。また、表向きの名目。見せかけ。「安売りが看板の店」
4 《看板を外すところから》閉店。特に、飲食店・酒場などがその日の営業を終えること。「そろそろ看板にしよう」
5 武家の中間(ちゅうげん)・小者(こもの)などが仕着せとした短い衣類。背に主家の紋所などを染め出したもの。
「看板が泣く」
それまでの評判にふさわしくない状態である。
「いいかげんな仕事をしたら看板が泣くよ」
「看板に偽りなし」 かんばんに・いつわりなし
実状が看板に書いてあることと一致している。外見と実質とが一致している。
「看板が下ろす」 かんばんがおろす
1 1日の営業を終えて店を閉める。「一〇時には下ろす」
2 廃業する。店をたたむ。
「一枚看板」
1 その団体の大立て者。また、大ぜいのなかの中心人物。「劇団の一枚看板」
2 人に誇ることができる、ただ一つのもの。
3 その着物のほかに着替えのないこと。一張羅(いっちょうら)。
「二枚看板」
1 芝居などの興行で、中心となる二人の出演者。
2 人々の注意をひいたり、人気を集めたりするのに有効な二つの物事。
「減税と行革とを二枚看板とする党」
「八枚看板」
江戸時代、上方の歌舞伎劇場の看板の一。
一座の主要な男役の俳優8人の名を、8枚の看板に記して木戸前に掲げるもの。表八枚。
「表看板」
1 劇場の正面に掲げる、出演者名や演目名などを書いた看板。
2 世間に対して掲げる名目。「低利金融を表看板にして詐欺を働く」
「金看板」
1 金文字を彫りこんだ看板。
2 世間に対して誇示・宣伝する主義や主張など。
「即断即行を金看板に掲げる政治家」
「看板借り」 芸者の置屋から、屋号や営業権を借りて芸者に出ること。また、その人。
「看板倒れ」 見せかけだけで、内容がそれに伴わないこと。「計画が大きすぎて看板倒れになる」
「看板娘」 店に客をひきつける魅力的な娘。
「立て看板」 壁・塀・電柱などに立てかけておく看板。
「立て看」 =「立て看板」 特に学生語で、ベニヤ板に意見・主張等を記して後者内外に立掛けた物の事。
「庵看板」
1 歌舞伎劇場前に掲げる看板。役者の名と家紋をかいた板の上部に屋根の形をつけたもの。最初は上方からの下り役者や臨時出演の役者に、のちには上級役者から作者にまで用いた。上方では一枚看板・名題看板ともいう。
2 庵看板に名を出すことができる上級の役者。名題役者。
4 =「外題看板」 上方の歌舞伎劇場で、木戸のかたわらに立てた大きな飾り看板。外題を大書きし、上部に主な役者の絵姿を示した。江戸では大名題といった。
「絵看板」
劇場・映画館の前に、上演中の作品の場面などを描いて掲げる看板。
「江戸看板」
江戸三座(中村座・市村座・森田座)などで用いた看板。また、それに似せて作り京坂の歌舞伎劇場で用いた看板。
「大看板」
芝居・寄席などで、一流の役者・芸人。大正末期まで東京の寄席では、立て看板などに一流の人の芸名を他の人よりも大きく書く習慣であったところからいう。
「貸し看板」
1 江戸時代、武家で中間に貸与して着せた家紋付きの法被などの衣服。
2 取引所で免許をもつ仲買人がその権利を貸すこと。
「看板絵」
客を寄せるため、看板にかいた絵。
「口上看板」
歌舞伎などで、座元の口上を記した看板。上演狂言の由来説明や、俳優の出勤・欠勤などの事情説明などに用いた。
「紺看板」
《背、襟などに主家の屋号や紋を染め抜いたところから》
中間などが着る紺地の短い上着。はっぴ。しるしばんてん。
「浄瑠璃看板」
江戸時代の歌舞伎劇場で、浄瑠璃の名題や太夫・三味線・配役などを書いた看板。
「謎看板」
文字や絵などに意味をもたせ、その謎を解かせる看板。
焼き芋屋の看板に「十三里」と書いて「九里四里(栗(くり)より)うまい」の意味を表すなどの類。
「名題看板」
歌舞伎劇場の表看板の一つで、上演狂言の題名を記したもの。
総表題を示し、上部に主要配役を絵組で表した大名題看板と、各幕の小題名を示した小名題看板とがある。
「招き看板」
1 《歌舞伎劇場で、見物客を招き寄せるために出すところから》
江戸で、所作事などの舞台の場面を人物を切り出しにして表したもの。
また、当たり的に大入り札をつけたもの。櫓の下などに掲げた。釣り看板。
2 京坂で、庵看板のこと。
「紋看板」
江戸時代、歌舞伎劇場の看板の一種。主な役者の名を、それぞれの定紋や役柄の下に1枚ずつに分けて書いたもの。作者や振り付けの名などのものもある。
「割看板」
1 劇場で、複数の俳優の名または演目を1枚に並べて書いた看板。
2 寄席で、つるし行灯(あんどん)に真打(しんうち)とそれに準ずる者一人の名を並べて書いたもの。
「看護」
けが人や病人の手当てや世話をすること。
「手厚い看護を受ける」「病人を看護する」「寝ずに看護する」
「看護学」 看護の実際と理論を研究する学問。
「看護人」 けが人や病人を看護する人。
「看護師」 = 「看護士」 + 「看護婦」
「准看護師」「准看護婦」「正看護師」「正看護婦」
「派出看護師」 はしゅつ~
病院あるいは病人のいる家庭などの求めに応じ、臨時に出張する看護師。
「看経」 かんきん
1 禅宗などで、声を出さないで経文を読むこと。
⇔「諷経」 ふぎん 声をそろえて経を読みあげること。禅宗では、仏前での勤行をいう。
2 声を出して経文を読むこと。読経。
「鴫の看経」 しぎの~
鴫が田の中などに静かに立っているさまを、経をよむ姿に見立てた語。
「看客」 見る人。見物人や読者など。
「看官」 見る人。また、読者。
「看過」
あることを目にしていながら、そのままほうっておくこと。見逃すこと。
「看過することのできない問題だ」
「看視」
気をつけて見ること。
「看取」
見てそれと知ること。観取。
「相手の言動からその意図を看取する」
「看破」
見やぶること。物事の真相や裏面を見抜くこと。
「悪計を看破する」
「看病」
病人に付き添って世話をすること。
「寝ずに看病する」
「参看」
参考として見比べること。参照。
「諸資料を参看する」
「相看」
面会。対面。相見。
「看守」
1 見守ること。また、その人。
2 刑務所などで、囚人の監督・警備などに従事する法務事務官。
「看守長」
刑務所などで、看守などを監督する法務事務官。
「看督長」
平安時代、検非違使庁の下級職員。牢獄の看守を本来の職務としたが、のちには罪人追捕が主となった。
「監的・看的」 弓道や射撃競技で、的のそばにいて、当たり外れを報告すること。また、その人。
「看貫」
1 品物の目方を量ること。明治の初め、生糸の取引の際に、生糸の重量を改めたことからいう。
2 =「看貫秤」 台秤のこと。看貫の際に用いられたのでいう。 台秤・だいばかり
「看看踊り」 かんかんおどり = 「看看兮」 かんかんのう
清楽(しんがく)を伴奏とし、清国人の扮装でおどる踊り。
長崎で起こり、化政期(1804~1830)に江戸・大坂で大流行した。明治時代の法界節はこの流れ。
名称は「かんかんのう云々(うんぬん)」の歌詞による。唐人踊り。
「看坊」
禅宗の寺院で、留守居または後見をする僧。
「曹洞宗」 そうとうしゅう
禅宗の一派。鎌倉時代に道元が入宋して伝えた。福井県の永平寺と神奈川県の総持寺とを大本山とする。名は、中国で大成した洞山良价と弟子の曹山本寂によるといい、また禅宗六祖慧能が説法した曹渓と洞山良价の活躍した洞山によるともいう。
「臨済宗」 りんざいしゅう
禅宗の一派。唐の臨済義玄を開祖とし、のち黄竜派と楊岐派が立ち隆盛に導いた。日本には栄西が黄竜派の法を受けて建久2年(1191)に帰国、初めて伝えた。参禅問答による自己究明を宗風とする。現在は、天竜寺派・相国寺(しょうこくじ)派・建仁寺派・南禅寺派・妙心寺派・建長寺派・東福寺派・大徳寺派・円覚寺派・永源寺派・方広寺派・国泰寺派・仏通寺派・向岳寺派の14寺派、および相国寺派から分かれた興聖寺派がある。
「黙照禅」 もくしょうぜん
もっぱら座禅し、無念無想となることを修行する禅。曹洞宗の禅風。
「看話禅」 かんわぜん・かんなぜん
案を考え、理解していくことによって、大悟に至ろうとする禅風。臨済宗の修行法。
「看聞御記」 かんもんぎょき = 「看聞日記」 かんもんにっき
室町時代、後崇光院の日記。応永23~文安5年(1416~48)の日記41巻と応永15年(1408)の御幸記1巻、別記1巻、目録1巻の計44巻。当時の宮廷・幕府・世俗の出来事などを記す。
「観光繻子」
縦糸に絹糸、横糸に綿糸を使って交ぜ織りにし、光沢をつけて唐繻子に似せた織物。
明治初期に、産地の群馬県桐生が東京浅草の観光社に託して販売したので、この名がある。
「伊藤宗看」
[1618~1694]江戸前期の将棋棋士。家元伊藤家の祖。幼少のとき大橋宗桂に師事、のち3世名人になった。
[音]カン(呉)(漢) [訓]みる
1 対象をよく見る。
2 見守る。見張りをする。
3 読む。
「見る・視る・観る・看る」
そのことに当たる。取り扱う。世話をする。
「事務を看る」「子供のめんどうを看る」
「見す・看す」 めす
1 「見る」の尊敬語。ごらんになる。
2 「統治する」の尊敬語。お治めになる。
「見取る・看取る」 みとる
病人の世話をする。看病する。
「重病の父を看取る」「母の最期を看取る」
「見取り・看取り」
病人のそばにいて、いろいろと世話をすること。看病。
「見做す・看做す」 みなす
1 見て、これこれだ、と判定したり仮定したりする。
2 〔専門〕 法 ある事柄について、他の性質の異なる事柄と法律上同一視し、同一の法律効果を生じさせる。擬制。
3 見とどける。見きわめる。
4 実際にはそうでないものを、そうだと思って見る。
「見做し・看做し」
1 みなすこと。見てそれと仮定すること。
「看做し配当」「看做し公務員」
2 そう思って見ること。気のせい。
「見破る・看破る」 みやぶる
たくらみや秘密などを見抜く。
「正体を見破る」「陰謀を見破る」
「看板」
1
① 商店などで、宣伝のために屋号、扱う商品、うたい文句などを書いて人目につく所に掲げておく板状のもの。
② 劇場・映画館などで、出し物・俳優名などを書いて入り口に掲げる板。
2 世間に信用のある店の屋号。また、店の信用。「看板を借りる」「看板に傷がつく」「看板料」
3 人の注意や関心を引きつけるのに有効なもの。また、表向きの名目。見せかけ。「安売りが看板の店」
4 《看板を外すところから》閉店。特に、飲食店・酒場などがその日の営業を終えること。「そろそろ看板にしよう」
5 武家の中間(ちゅうげん)・小者(こもの)などが仕着せとした短い衣類。背に主家の紋所などを染め出したもの。
「看板が泣く」
それまでの評判にふさわしくない状態である。
「いいかげんな仕事をしたら看板が泣くよ」
「看板に偽りなし」 かんばんに・いつわりなし
実状が看板に書いてあることと一致している。外見と実質とが一致している。
「看板が下ろす」 かんばんがおろす
1 1日の営業を終えて店を閉める。「一〇時には下ろす」
2 廃業する。店をたたむ。
「一枚看板」
1 その団体の大立て者。また、大ぜいのなかの中心人物。「劇団の一枚看板」
2 人に誇ることができる、ただ一つのもの。
3 その着物のほかに着替えのないこと。一張羅(いっちょうら)。
「二枚看板」
1 芝居などの興行で、中心となる二人の出演者。
2 人々の注意をひいたり、人気を集めたりするのに有効な二つの物事。
「減税と行革とを二枚看板とする党」
「八枚看板」
江戸時代、上方の歌舞伎劇場の看板の一。
一座の主要な男役の俳優8人の名を、8枚の看板に記して木戸前に掲げるもの。表八枚。
「表看板」
1 劇場の正面に掲げる、出演者名や演目名などを書いた看板。
2 世間に対して掲げる名目。「低利金融を表看板にして詐欺を働く」
「金看板」
1 金文字を彫りこんだ看板。
2 世間に対して誇示・宣伝する主義や主張など。
「即断即行を金看板に掲げる政治家」
「看板借り」 芸者の置屋から、屋号や営業権を借りて芸者に出ること。また、その人。
「看板倒れ」 見せかけだけで、内容がそれに伴わないこと。「計画が大きすぎて看板倒れになる」
「看板娘」 店に客をひきつける魅力的な娘。
「立て看板」 壁・塀・電柱などに立てかけておく看板。
「立て看」 =「立て看板」 特に学生語で、ベニヤ板に意見・主張等を記して後者内外に立掛けた物の事。
「庵看板」
1 歌舞伎劇場前に掲げる看板。役者の名と家紋をかいた板の上部に屋根の形をつけたもの。最初は上方からの下り役者や臨時出演の役者に、のちには上級役者から作者にまで用いた。上方では一枚看板・名題看板ともいう。
2 庵看板に名を出すことができる上級の役者。名題役者。
4 =「外題看板」 上方の歌舞伎劇場で、木戸のかたわらに立てた大きな飾り看板。外題を大書きし、上部に主な役者の絵姿を示した。江戸では大名題といった。
「絵看板」
劇場・映画館の前に、上演中の作品の場面などを描いて掲げる看板。
「江戸看板」
江戸三座(中村座・市村座・森田座)などで用いた看板。また、それに似せて作り京坂の歌舞伎劇場で用いた看板。
「大看板」
芝居・寄席などで、一流の役者・芸人。大正末期まで東京の寄席では、立て看板などに一流の人の芸名を他の人よりも大きく書く習慣であったところからいう。
「貸し看板」
1 江戸時代、武家で中間に貸与して着せた家紋付きの法被などの衣服。
2 取引所で免許をもつ仲買人がその権利を貸すこと。
「看板絵」
客を寄せるため、看板にかいた絵。
「口上看板」
歌舞伎などで、座元の口上を記した看板。上演狂言の由来説明や、俳優の出勤・欠勤などの事情説明などに用いた。
「紺看板」
《背、襟などに主家の屋号や紋を染め抜いたところから》
中間などが着る紺地の短い上着。はっぴ。しるしばんてん。
「浄瑠璃看板」
江戸時代の歌舞伎劇場で、浄瑠璃の名題や太夫・三味線・配役などを書いた看板。
「謎看板」
文字や絵などに意味をもたせ、その謎を解かせる看板。
焼き芋屋の看板に「十三里」と書いて「九里四里(栗(くり)より)うまい」の意味を表すなどの類。
「名題看板」
歌舞伎劇場の表看板の一つで、上演狂言の題名を記したもの。
総表題を示し、上部に主要配役を絵組で表した大名題看板と、各幕の小題名を示した小名題看板とがある。
「招き看板」
1 《歌舞伎劇場で、見物客を招き寄せるために出すところから》
江戸で、所作事などの舞台の場面を人物を切り出しにして表したもの。
また、当たり的に大入り札をつけたもの。櫓の下などに掲げた。釣り看板。
2 京坂で、庵看板のこと。
「紋看板」
江戸時代、歌舞伎劇場の看板の一種。主な役者の名を、それぞれの定紋や役柄の下に1枚ずつに分けて書いたもの。作者や振り付けの名などのものもある。
「割看板」
1 劇場で、複数の俳優の名または演目を1枚に並べて書いた看板。
2 寄席で、つるし行灯(あんどん)に真打(しんうち)とそれに準ずる者一人の名を並べて書いたもの。
「看護」
けが人や病人の手当てや世話をすること。
「手厚い看護を受ける」「病人を看護する」「寝ずに看護する」
「看護学」 看護の実際と理論を研究する学問。
「看護人」 けが人や病人を看護する人。
「看護師」 = 「看護士」 + 「看護婦」
「准看護師」「准看護婦」「正看護師」「正看護婦」
「派出看護師」 はしゅつ~
病院あるいは病人のいる家庭などの求めに応じ、臨時に出張する看護師。
「看経」 かんきん
1 禅宗などで、声を出さないで経文を読むこと。
⇔「諷経」 ふぎん 声をそろえて経を読みあげること。禅宗では、仏前での勤行をいう。
2 声を出して経文を読むこと。読経。
「鴫の看経」 しぎの~
鴫が田の中などに静かに立っているさまを、経をよむ姿に見立てた語。
「看客」 見る人。見物人や読者など。
「看官」 見る人。また、読者。
「看過」
あることを目にしていながら、そのままほうっておくこと。見逃すこと。
「看過することのできない問題だ」
「看視」
気をつけて見ること。
「看取」
見てそれと知ること。観取。
「相手の言動からその意図を看取する」
「看破」
見やぶること。物事の真相や裏面を見抜くこと。
「悪計を看破する」
「看病」
病人に付き添って世話をすること。
「寝ずに看病する」
「参看」
参考として見比べること。参照。
「諸資料を参看する」
「相看」
面会。対面。相見。
「看守」
1 見守ること。また、その人。
2 刑務所などで、囚人の監督・警備などに従事する法務事務官。
「看守長」
刑務所などで、看守などを監督する法務事務官。
「看督長」
平安時代、検非違使庁の下級職員。牢獄の看守を本来の職務としたが、のちには罪人追捕が主となった。
「監的・看的」 弓道や射撃競技で、的のそばにいて、当たり外れを報告すること。また、その人。
「看貫」
1 品物の目方を量ること。明治の初め、生糸の取引の際に、生糸の重量を改めたことからいう。
2 =「看貫秤」 台秤のこと。看貫の際に用いられたのでいう。 台秤・だいばかり
「看看踊り」 かんかんおどり = 「看看兮」 かんかんのう
清楽(しんがく)を伴奏とし、清国人の扮装でおどる踊り。
長崎で起こり、化政期(1804~1830)に江戸・大坂で大流行した。明治時代の法界節はこの流れ。
名称は「かんかんのう云々(うんぬん)」の歌詞による。唐人踊り。
「看坊」
禅宗の寺院で、留守居または後見をする僧。
「曹洞宗」 そうとうしゅう
禅宗の一派。鎌倉時代に道元が入宋して伝えた。福井県の永平寺と神奈川県の総持寺とを大本山とする。名は、中国で大成した洞山良价と弟子の曹山本寂によるといい、また禅宗六祖慧能が説法した曹渓と洞山良价の活躍した洞山によるともいう。
「臨済宗」 りんざいしゅう
禅宗の一派。唐の臨済義玄を開祖とし、のち黄竜派と楊岐派が立ち隆盛に導いた。日本には栄西が黄竜派の法を受けて建久2年(1191)に帰国、初めて伝えた。参禅問答による自己究明を宗風とする。現在は、天竜寺派・相国寺(しょうこくじ)派・建仁寺派・南禅寺派・妙心寺派・建長寺派・東福寺派・大徳寺派・円覚寺派・永源寺派・方広寺派・国泰寺派・仏通寺派・向岳寺派の14寺派、および相国寺派から分かれた興聖寺派がある。
「黙照禅」 もくしょうぜん
もっぱら座禅し、無念無想となることを修行する禅。曹洞宗の禅風。
「看話禅」 かんわぜん・かんなぜん
案を考え、理解していくことによって、大悟に至ろうとする禅風。臨済宗の修行法。
「看聞御記」 かんもんぎょき = 「看聞日記」 かんもんにっき
室町時代、後崇光院の日記。応永23~文安5年(1416~48)の日記41巻と応永15年(1408)の御幸記1巻、別記1巻、目録1巻の計44巻。当時の宮廷・幕府・世俗の出来事などを記す。
「観光繻子」
縦糸に絹糸、横糸に綿糸を使って交ぜ織りにし、光沢をつけて唐繻子に似せた織物。
明治初期に、産地の群馬県桐生が東京浅草の観光社に託して販売したので、この名がある。
「伊藤宗看」
[1618~1694]江戸前期の将棋棋士。家元伊藤家の祖。幼少のとき大橋宗桂に師事、のち3世名人になった。
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