[音]コウ(カフ)(呉)(漢) カン(慣) [訓]きのえ よろい かぶと

コウ
1 =〈きのえ〉十干の第一。「甲子(かつし)/華甲」
2 順位で第一位。「甲乙・甲種」
3 表面を覆う堅いもの。こうら・よろいなど。「甲殻・甲板(こうはん)・甲羅/亀甲(きっこう)・装甲」
4 (「胛」の代用字)かいがらぼね。「肩甲骨」
5 甲斐(かい)国。「甲州・甲信越」

カン
1 表面を覆う物。「甲板(かんぱん)」
2 邦楽で、高い音域の音。また、調子の高い音。
  ⇔「」 おつ 邦楽で、甲より一段低い音。

かり〉 「甲・上」
《動詞「か(上)る」の連用形から》
  邦楽で、音の高さを上げること。特に、尺八でいう。かん。
  ⇔「」 めり 邦楽で、音の高さを低くすること。特に尺八でいう。

かぶと〉 「
1 武将が頭部を防護するためにかぶった武具。頭を入れるところを鉢、その下に垂れて頸部を覆う部分を錏といい、鉄や革などで作る。
2 舞楽で用いる、鳥兜(とりかぶと)。
3 端午の節句の、1を模した飾り物。また、「兜人形」の略。《季 夏》
よろい〉 「
1 着用して身体を被護する武具。被護部分により、頸甲(くびよろい)・肩甲・胸甲・膝甲(ひざよろい)などという。
2 胴から大腿部(だいたいぶ)にかけて被護する武具の総称。短甲(たんこう)・挂甲(けいこう)・大鎧(おおよろい)・腹巻き・胴丸・腹当ての類。
3 特に、大鎧のこと。
4 「鎧形(よろいがた)」の略。