「足が遠のく」
今までよく行っていた所に行かなくなる。足が遠くなる。
「両親が死んでからは、実家へはすっかり足が遠のいた」
「当たらずと雖も遠からず」
《「礼記」大学から》ぴったり当たっていなくても、それほど見当が外れてはいないようす。
原文:虽不中,不远矣
「犬の遠吠え」 いぬ・の・とおぼえ
臆病な人が陰でいばり、陰口をたたくことのたとえ。
→陰口・かげぐち
その人のいない所で、悪口を言うこと。また、その悪口。かげごと。「陰口をたたく」
「殷鑑遠からず」
殷鉴不远,后世之师
「遠水は近火を救わず」
《韩非子》远水不救近火
「遠慮(えんりょ)会釈(えしゃく)もな・い」
相手の意向を考えないで強引に事を進めるようす。
「遠慮会釈もなく批判する」
「遠慮無ければ近憂あり」
「遠き慮りなければ必ず近き憂いあり」とおきおもんばかりなければ・からなずちかきうれいあり
人无远虑,必有近忧
《「論語」衛霊公から》遠い将来のことまで考えずに目先のことばかり考えていると、近いうちに必ず困ったことが起こる。
「生い先遠し」 おいさきとおし
これから先の人生が長い。
「気が遠くなる」
意識がなくなる。正気を失う。
「徒歩で世界一周とは気が遠くなるような話だ」
「敬して遠ざける」
1 尊敬の気持ちから、なれなれしくしない。
2 尊敬するように見せかけて、内心は疎(うと)んじる。敬遠する。
「言(げん)近くして意(い)遠し」 げんちかくして・いとおし
言近意远、言近旨远
表現はやさしいが、意味は深長である。言近くして指(むね)遠し。
「性相近く習い相遠し」 せいあいちかく・ならいあいとおし
性相近,习相远
「遠きに行くには必ず邇きよりす」 とおきにいくには・かならずちかきよりす
行远自迩、登高自卑
《「礼記」中庸から》物事を行うには、順序を追って手近な事からやっていくべきである。一足とびには物事はできないことのたとえ。t
「遠きは花の香近きは糞の香」 とおきははなのか・ちかきはくそのか
とかく人は、遠くにあるものを高く評価し、近くにあるものを低く評価するものであるというたとえ。
「遠き守り」
遠く冥土から加護すること。
「遠くて近きは男女の仲」
男女の仲は、遠く離れているように見えても、意外に結ばれやすいこと。
「遠くの火事より背中の灸」
事不关己,高高挂起?
自分に関係のない大事よりも、小さなことでもわが身にふりかかることは痛切に感じられるというたとえ。
「遠くの親類より近くの他人」
远亲不如近邻
遠方にいる親類よりも近隣にいる他人の方が頼りになる。また、疎遠な親類よりも親密な他人のほうが助けになる。
「任重くして道遠し」 にんおもくしてみちとおし
任重道远
《「論語」泰伯から》任務は重く、行くべき道は遠い。責任が重く、実行が困難であることのたとえ。
「話が遠い」
話がはっきり聞こえない。転じて、話の内容がよく通じない。
「レベルが高くて話が遠い」
「日暮れて道遠し」 ひくれて・みちとおし
《「史記」伍子胥伝から》
1 年を取ってしまったのに、まだ目的を達するまでには程遠いたとえ。
2 期限は迫っているのに、物事がまだ容易には出来上がらないたとえ。
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し」 ひとのいっしょうは・おもにをおうて・とおきみちをいくがごとし
《徳川家康の遺訓から》人生は長く、苦しいことが多いので、辛抱強く努力を重ねて進むべきである。
「故郷は遠きにありて思うもの」
室生犀星が詩「小景異情」で故郷をうたった部分の冒頭1行。
「身自ら厚くして薄く人を責むれば則ち怨みに遠ざかる」
躬自厚而薄责于人,则远怨矣。
《「論語」衛霊公から》人は自己を責めるときはきびしく、他人の過失を責めるときは寛大であれば、怨みを受けることが少ない。
「耳遠い」
1 聴覚が鈍い。耳がよく聞こえない。
「年のせいで耳遠くなる」
2 聞きなれない。聞いても理解できない。
「専門的過ぎて耳遠い話」
「耳が遠い」
耳がよく聞こえない。
「年取って耳が遠くなる」
「目が遠い」
遠視である。
「目が遠くて本が読みにくい」
「八重の遠」 やえのおち
ずっと遠く隔たった所。
刘郎已恨蓬山远,更隔蓬山一万重。
「夜目遠目笠の内」 よめとおめかさのうち
夜見るとき、遠くから見るとき、笠に隠れた顔の一部をのぞいて見るときは、はっきり見えないので実際より美しく見えるものである。多く、女性にいう。
類句:遠目、山越し、笠の内
朦胧美
顺便记一个字:笠・かさ。 笠・傘都是用来防雨的,所以都叫かさ
「待遠い」「待遠しい」 まちどおしい
待っていてもなかなか来ず、早く来るようにと願っているさま。
「お正月の来るのが待ち遠しい」
「入学式が待ち遠しい」
「待遠」
待ち遠しいさま。
「お待遠さま」
「間遠」
1 間隔が、時間的または空間的に離れているさま。
「いつしか行き来も間遠になった」
2 織り目や編み目、結び目が粗いさま。
「間遠い」
1 時間的・空間的に離れている。
「汽笛が間遠く聞こえる」
2 まわりくどい。まわり遠い。
「人遠い」
1 人づきあいに慣れていない。人に親しまない。
2 近くに人がいない。人けがない。
「物遠し」
1 遠い。遠く離れている。
2 よそよそしい。
「縁遠い」
1 きわめて関係が薄い。
「庶民に縁遠い店」
2 よい結婚相手になかなかめぐり会えない。
「縁遠い人」
「気遠い」
1 遠く隔たっているさま。遠く離れている。
2 人けがなくてものさびしい。
3 よそよそしい。親しみにくい。
4 なじみが薄い。
「程遠い」
距離・時間などの隔たりが大きい。
「家から程遠からぬ所」
「現実には程遠いプラン」
「回り遠い」
1 遠回しでもどかしい。まわりくどい。
2 遠回りである。
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