常用漢字23/1945「誕」

」 たん

[音]タン(漢)
1 大げさなうそを言う。でたらめ。
2 子供が生まれる。



怪誕」 かいたん
  奇怪で、つかみどころのないこと。また、そのさま。でたらめ。

虚誕」 きょたん
  根拠のないことを大げさに言うこと。でたらめ。ほら。

荒誕」 こうたん
  《「誕」は、うそ、偽りの意》大げさで、全くでたらめであること。また、そのさま。
  「古代ブームに乗った荒誕な万葉論」

妄誕」 ぼうたん・もうたん
  いうことに根拠のないこと。また、その話。

出鱈目」 でたらめ
  荒唐、胡来、胡说八道、胡扯、胡来、瞎胡闹
  根拠がないこと。首尾一貫しないこと。いい加減なこと。
  また、そのさまや、そのような言動。
  「でたらめを言う」 胡说八道、信口开河
  「でたらめな答えを教える」「数字をでたらめに並べる


誕生」 たんじょう
1 人が生まれること。出生。生誕。「長男が誕生する
2 生まれて1回目の誕生日。「誕生を過ぎて歩き始めた
3 物事や状態が新しくできること。「文化センターの誕生を祝う」「新政権が誕生する
誕生日」 = 「誕辰
  人の生まれた日。毎年迎える誕生の記念日。誕辰。バースデー。
  →「天皇誕生日」 国民の祝日の一。天皇の誕生を祝う日。12月23日。平成元年制定。
誕生石」 たんじょうせき
  生まれた月に当てて定めた宝石。起こりはユダヤ教の高僧が祭服に12個の石を飾ったことによるといわれる。
誕生仏」 たんじょうぶつ
  釈迦が誕生したとき、右手で天を指し、左手で大地を指して「天上天下唯我独尊」と唱えたという姿をかたどった像。
  潅仏会のときにこの像に甘茶を注ぐ。
誕生寺」 たんじょうじ
1 岡山県久米郡久米南町にある浄土宗の寺。山号は栃社山。法然誕生の地に、建久4年(1193)弟子の蓮生(熊谷直実)が創建。産湯井戸などの遺跡が残る。
2 千葉県鴨川市小湊(こみなと)にある日蓮宗の寺。山号は小湊山。日蓮誕生の地に、建治2年(1276)日家(にっけ)が佐久間重貞の外護を得て創建。元禄16年(1703)に現在地に移転。

釈迦如来誕生会
  浄瑠璃。時代物。五段。近松門左衛門作。元禄8年(1695)大坂竹本座初演。
  釈迦の伝記に、さまざまな仏教説話を加えて脚色したもの。

生誕」 せいたん
  人が生まれること。誕生。「釈迦の生誕した日」「生誕二百年祭

降誕
1 こうたん 聖人、偉人、帝王などがこの世に生まれること。「キリストの降誕
  →「降誕祭」 こうたんさい
    1 聖人や偉人などの誕生日を祝う祭典。
    2 キリストの誕生を祝う祭典。クリスマス。
2 ごうたん 仏語。仏・菩薩、特に、釈迦がこの世に生まれること。
  →「降誕会」 ごうたんえ 
    1 =「誕生会」・「潅仏会」・「仏生会」 4月8日の釈迦の誕生を祝う法会。
    2 仏教の諸宗派で、その宗祖の誕生を記念して行う法会。
聖誕」 せいたん
  天子や聖人の誕生日。
クリスト降誕祭」 = 「聖誕祭」 = 「クリスマス」 Christmas/Xmas
  イエス=キリストの誕生を祝う祭り。12月25日に行われる。多くの民族の間に見られた、太陽の再生を祝う冬の祭りと融合したものといわれる。


再誕」 さいたん
  一度死んだ者が、形を変えて再びこの世に生まれること。また、そのもの。生まれ変わり。再生。
  「釈迦の再誕