「
十干」じっかん
甲 | こう | 木 | 木の兄 | きのえ |
乙 | おつ | 木の弟 | きのと |
丙 | へい | 火 | 火の兄 | ひのえ |
丁 | てい | 火の弟 | ひのと |
戊 | ぼ | 土 | 土の兄 | つちのえ |
己 | き | 土の弟 | つちのと |
庚 | こう | 金 | 金の兄 | かのえ |
辛 | しん | 金の弟 | かのと |
壬 | じん | 水 | 水の兄 | みずのえ |
癸 | き | 水の弟 | みずのと |
「
五夜」 ごや 一夜を五つに分けた呼び方。
「
甲夜」 = 「初更」 = 「戌の刻」 午後7時から9時
「
乙夜」 = 「二更」 = 「亥の刻」 午後9時から11時
「
丙夜」 = 「三更」 = 「子の刻」 午後11時から午前1時
「
丁夜」 = 「四更」 = 「丑の刻」 午前1時から3時
「
戊夜」 = 「五更」 = 「寅の刻」 午前3時から5時
「
甲乙」 こうおつ
→かるめる 指声音上下1 第一と第二。
2 二つのものの間の優劣。「
甲乙をつけがたい」「
甲乙を争う出来ばえ」
「
甲子」
かっし
1 =「
甲子・
きのえね・
こうし」 干支の一番目。
2 《「甲」は十干の、「子」は十二支の第1に位するところから》十干十二支のこと。干支。
「
甲子吟行」 かっしぎんこう
「野ざらし紀行」のこと。
「
甲子夜話」 かっしやわ
江戸後期の随筆。正続各100巻、後編78巻。平戸藩主松浦清(静山)著。
「
甲子待ち」 きのえまち =「
甲子祭・
きのえねまつり」
甲子の日の夜、子の刻まで起きていて語り合い、大豆・黒豆・二股大根を供え、大黒天を祭る行事。きのえねまつり。
「
甲子園」
兵庫県西宮市の地名。高校野球が行われる甲子園野球場の所在地。地名は、野球場が完成した大正13年(1924)が甲子の年であったことによる。
「
甲午農民戦争」 こうご~ = 「東学党の乱」
1894年、朝鮮李朝末に起こった東学の信徒を中心とした農民の反乱。鎮圧のため李朝政府は清国に派兵を要請、日本も出兵して乱は鎮圧されたが、日清戦争を誘発する結果を招いた。甲午(こうご)農民戦争。
「
甲申」
干支の一。きのえさる。
「
甲申事変」
1884年(甲申の年)朝鮮のソウルで、日本の援助を得て開化派(独立党)が起こしたクーデター。清国軍の介入で失敗した。甲申の政変。→天津条約
「
華甲」
《「華」の字を分解すると六つの「十」と「一」とになり、「甲」は甲子で十干と十二支のそれぞれの最初を指すところから》
数え年61歳の称。還暦。
「
同甲」 どうこう
《同じ甲子、同じ干支の意》同じ年齢。同年。
「
甲種」
1 甲・乙・丙などと分類したときの第1位。第一種。
2 = 「
甲種合格」 もと徴兵検査で、第一級の合格順位。
「
甲科」 科挙の制度で、試験問題の最も難しい科。宋代には進士の試験を称した。甲第。
「
甲矢・
兄矢・
早矢」 はや
2本持って射る矢のうち、初めに射る矢。矢をつがえたとき、3枚羽根の羽表が外側になり裏が手前になる矢。
「
乙矢」 おとや
弓道で、2本持って射る矢のうち、2番目に射る矢。二の矢。
「
甲論乙駁」 こうろん・おつばく
甲が論じると乙がそれに反対するというように、互いにあれこれと論じ合うばかりで、議論の決着がつかないこと。
「
甲乙人」
年齢・身分などがいろいろな人。また、名前をあげるまでもない一般庶民。
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