▼中国の宋代の大詩人、蘇軾は政治家でもあった。直言の癖が災いしてか、たびたび遠方へ流されたりした。詩の一節に「自ら笑う、平生、口の為に忙なるを」と記している。「口がもとで数々の面倒を起こしたのが自分でもおかしい」という意味だと、中国文学の井波律子さんの著書に教わった
蘇軾 そしょく
直言 ちょくげん
癖 くせ
災いする わざわいする
度度 たびたび
遠方 えんぽう
流す ながす
平生 へいぜい
忙 ぼう
記する きする
数々 かずかず
著書 ちょしょ
教わる おそわる
井波律子 いなみ・りつこ
自笑平生为口忙,老来事业转荒唐
▼わが政界にも「口のために忙」な面々が目立っている。直言ならまだしも、失言だから情けない。一昨日は、就任したばかりの中山国交相が記者会見で「3連発」を放った
まだしも 勉强说得过去
失言 しつげん
情けない なさけない
一昨日 いっさくじつ
国交相 こっこうしょう
三連発 さんれんぱつ
放つ はなつ
▼成田空港の整備の遅れには「ごね得というか戦後教育が悪かった」。観光について「日本は内向きな単一民族」。さらには「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」。言いたい放題の感がある
成田 なりた
整備 せいび
ごね得 ごねどく
内向き うちむき
内向的 ないこうてき
単一 たんいつ
▼人生いろいろだが、失言にもいろいろある。リップサービスが過ぎた程度から、不適切な例え、軽率、勉強不足。だが今回のは日ごろの考えが噴き出してきたものだろう。根は深い
リップサービス lip server 门面话,漂亮话,奉承话
軽率 けいそつ
日頃 ひごろ 平时
噴出す ふきだす
根 ね
▼それにしてもと思う。国会論戦などの肝心なメッセージはさっぱり胸に届かず、失言や放言、漫談まがいばかり記憶に残る。これは政治家の劣化か。それとも政治に娯楽を見いだした我々が、まじめな言葉には打てども響かなくなっているのか
それにしても 即使那样
論戦 ろんせん
肝心 かんじん
さっぱり さっぱり
胸に届かず 没让人明白
放言 ほうげん
まがい
劣化 れっか
見出す みいだす 見つけ出す、発見する
▼おりしも、その「政治劇場」の支配人だった小泉元首相が政界引退を表明した。こちらも「自民党をぶっ壊す」に始まり、良くも悪くも「口のために忙」な人だった。小泉流には毀誉褒貶が入り交じるが、資質さえ疑われる中山流は「誉」と「褒」から程遠い。
折りしも おりしも ちょうどその時。
毀誉褒貶 きよほうへん
蘇軾 そしょく
直言 ちょくげん
癖 くせ
災いする わざわいする
度度 たびたび
遠方 えんぽう
流す ながす
平生 へいぜい
忙 ぼう
記する きする
数々 かずかず
著書 ちょしょ
教わる おそわる
井波律子 いなみ・りつこ
自笑平生为口忙,老来事业转荒唐
▼わが政界にも「口のために忙」な面々が目立っている。直言ならまだしも、失言だから情けない。一昨日は、就任したばかりの中山国交相が記者会見で「3連発」を放った
まだしも 勉强说得过去
失言 しつげん
情けない なさけない
一昨日 いっさくじつ
国交相 こっこうしょう
三連発 さんれんぱつ
放つ はなつ
▼成田空港の整備の遅れには「ごね得というか戦後教育が悪かった」。観光について「日本は内向きな単一民族」。さらには「日教組の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低い」。言いたい放題の感がある
成田 なりた
整備 せいび
ごね得 ごねどく
内向き うちむき
内向的 ないこうてき
単一 たんいつ
▼人生いろいろだが、失言にもいろいろある。リップサービスが過ぎた程度から、不適切な例え、軽率、勉強不足。だが今回のは日ごろの考えが噴き出してきたものだろう。根は深い
リップサービス lip server 门面话,漂亮话,奉承话
軽率 けいそつ
日頃 ひごろ 平时
噴出す ふきだす
根 ね
▼それにしてもと思う。国会論戦などの肝心なメッセージはさっぱり胸に届かず、失言や放言、漫談まがいばかり記憶に残る。これは政治家の劣化か。それとも政治に娯楽を見いだした我々が、まじめな言葉には打てども響かなくなっているのか
それにしても 即使那样
論戦 ろんせん
肝心 かんじん
さっぱり さっぱり
胸に届かず 没让人明白
放言 ほうげん
まがい
劣化 れっか
見出す みいだす 見つけ出す、発見する
▼おりしも、その「政治劇場」の支配人だった小泉元首相が政界引退を表明した。こちらも「自民党をぶっ壊す」に始まり、良くも悪くも「口のために忙」な人だった。小泉流には毀誉褒貶が入り交じるが、資質さえ疑われる中山流は「誉」と「褒」から程遠い。
折りしも おりしも ちょうどその時。
毀誉褒貶 きよほうへん
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