うまい話には裏がある

遥かな昔、国中に魑魅魍魎が跋扈していたその時代、
いつを終わるとも知れぬ混沌の中で、跳梁するあやかしを追い払い、
反民の安然安寧を胸に秘め、一人の若者が立ち上がる。
やがて、その思いに心を打たれた、八人の仙が集い来る。
色の名をむつうかれら持つ彼ら、いつした何時しか彩八仙と呼ばれる。
不思議の力を駆使して若者を助けた。
かの者の名が苍玄。
八仙の知恵を借り、人の世に夜明けを招いた。
彩雲国、初代国であった。

創玄の死後、彩八仙が姿を消してしまいましたが、人の中に混じって生きていると言われているので、もしかしたら、今も私たちと一緒に暮らしているのかもしれません。

ねえねえ、秀麗先生
何、桃華
仙人が住んでいたお宮が今もお城にあるって聞いたけど、本当？
ええ、今は仙洞省と言われていて、お城の一角にちゃんと残ってるの…て、静蘭が言ってたわ
先生は見たことないの
私はお城に入れないの、女の子は役人に成れないから。
そんなら、俺がお役人になって、先生を嫁にもらってやりやるよ。そしたら、城に連れてってやれるだろう
そのためにはもっと勉強しなくじゃないしちゃね、柳晋
ええ
柳晋には武官のほうが似合ってるよ


静蘭
お嬢様、そろそろお時間です。
えっ、さぁ、今日の仕事だ。
静蘭、行くよ

紅家の娘？
左様、父親の紅邵可は府庫の管理をしつよん
紅家なればならば、国でも一二割らすを争う名門中の名門。家柄は問題ないが
しかし、府庫では碌は大したことないはず
左様、生活は大層苦しいようで、娘はあちこちに働きに出て用るおる
その娘がこの大問題の解決に役立つと？霄
左様。
主上が身位みくらいに就かれてもう半年。もうちょっと何とかなると思ったんだかな
そのままでは、いつ多い王位を狙うものが現れるやも
確かにのう
といかくとにかく、わしみに任せてＯＫおれ。
俗吏俗に言うではないか、最上越す浮上の対敵でと才女こそ、風刺の大敵である。

静蘭
柳晋、どうしたんだい
邵可さんが…
なに、急に屋敷に戻れなんて
それが、大切なお客人がいらっしゃるとか
だれよそれ
さぁ、しかし、旦那様はすぐお戻りになるようにおっしゃるのですから
資格割りの因子句せっかく割りのいい仕事だったんのに、一曲引いただけだからで、お給金値切られちゃったじゃない！ああ、今月は絶対お米が買えると思ってたのに、また麦なんて麦なんて！
あの麦の中に走る一の線、米との差を見せ付けられるようなあの線に、今月も「俺は米じゃない」絶対ぜって嘲笑われるんだわ…　あー、信じらんない信じらんない
お嬢様、麦はしゃべりません。大丈夫ですよ、私はも難色内職部屋を増やしますから
ごめんね、静蘭
禰宜ねっきとした朝廷の武官として、一人なら十分食べていけるのに、
そんなことは気になすなくてなさらなくていいんです。もちろん寧ろ、予約漸くごうにご恩にむくれる報いることができて嬉しいくらいです。
恩なんて…
十三年前、お嬢様たちは素性も知れぬ私を拾って、お屋敷において切れました置いてくださいました、そのご恩は、一生かけて返そうと、心に決めていました。
静蘭…あ、もう、何で家にこんな微禄なのよ。位だけは高いくせに、もう貧乏なんて嫌いよ
お嬢様、人が見てますよ
貧乏だって！大嫌い！

太累了！