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狐が井戸に落ちましたが、どうしても上がれなくて、困っていました。そこへ、喉が渇いて困っている山羊がやってきました。そして、井戸の中に、狐が入っているのを見つけると、その水はうまいかと聞きました。狐は、困っているのに平気な顔をして、水のことをいろいろ褒めたて、山羊に下りてくるように勧めました。山羊は、水が飲みたいばっかりに、うっかり下りていきました。

狐     きつね
山羊    やぎ
井戸    いど
渇く     かわく
褒める   ほめる
勧める   すすめる
ばっかり  唯一
うっかり  糊里糊涂


さて、山羊は喉の渇きが収まったので、上に上がる方法を、狐に相談しました。すると、狐は、両方とも助かるうまい方法を思いついたと言って、「あなたの前足を壁に突っ張って、角を前にやってくださいよ。そうすれば、私が背中に乗って飛び出し、そして、あなたを引き上げましょう。」と、言いました。
さて    一旦,果真,那么,就,然后
収まる  おさまる
助かる  たすかる
思いつく 忽然想起,想出; 回想起,回忆起过去的事
前足   まえあし
突っ張る つっぱる
角     つの
背中   せなか


そこで、山羊は、今度も狐の言うとおりにしました。狐は、山羊の足のほうから飛び上がって、その背中に乗り、そこから、角を踏み台にして、井戸の口まで上がりました。そして、そのまま行ってしまおうとしました。山羊が狐に、約束が違うじゃないかと、文句を言うと、狐は振り返って言いました。「ねえ、山羊さん。あなたに、もうすこし知恵があれば、出る道を調べるまでは、そんな所下りなかったでしょうね。」
踏み台    ふみだい
文句     もんく


意外回想:
煉瓦  れんが  砖头