▼歌舞伎役者のように虚空をにらんで、緒形拳さんは静かに息を引き取ったそうだ。臨終に立ち会った津川雅彦さんは、その時を「おれもあんな死に方をしたいと思うほど格好いい最期だった」とまとめた
虚空 こくう
睨む にらむ 瞪着 、 怒视
息 いき
臨終 りんじゅう
立ち会う たちあう 物事の成り行きや結果を見守るため、その場にいる。証人・参考人などとしてその場に臨む。
死に方 しにかた
最期 さいご 临终
緒形拳 おがた・けん
津川雅彦 つがわ・まさひこ
虚空を睨む 两眼瞪着空中
息を引き取る 息が絶える。死ぬ。 这是一种固定说法
▼危篤と聞いて病院に駆けつけると、71歳の名優は一度ベッドに座り直したという。ひとしきり仕事の話をし、「治ったらウナギ食いに行こうな。白焼きをな」。この誘い、津川さんの激励ではなく、緒形さんの言葉というから驚く。淡いユーモアがにじむ、骨太の幕である
危篤 きとく 病気が非常に重くて、今にも死にそうなこと。
駆けつける かけつける 匆忙赶到
座り直す すわりなおす
一頻り ひとしきり しばらくの間。その間に物事が集中するようすにいう。いっとき。ひとっきり。 一阵、一会儿
鰻 うなぎ
白焼き しらやき (不加佐料)干烤(鱼) 白焼きの鰻
誘い さそい
激励 げきれい
淡い あわい
ユーモア humor
滲む にじむ
骨太 ほねぶと 骨が太いこと。骨格のがっしりしていること。また、そのさま。 骨头大、骨格结实
幕 まく 「幕を下ろす」意から 物事の終わり。
这不回光返照么?
省略句:白焼きを食いに行こうな
这里的骨太应该是指坚强的不被死亡打败的精神吧
渗透着淡淡的幽默,一个坚强的终结。用一种睥睨死亡的态度给自己的一生画上句号。
▼照れ、愁い、狂気。どれも一流だったが、影をまとうほど輝きは増した。「楢山節考」で背負われ、山に捨てられる老母を演じた坂本スミ子さんは「演技でこなさず、役になりきるすごみを感じた。心では今も親子のままです」と語る
愁い うれい
狂気 きょうき 気が狂っていること。また、異常をきたした精神状態。 疯狂
纏う まとう 身につける。着る。
楢山節考 ならやま・ぶし・こう
背負う せおう 肩负、担当
老母 ろうぼ
こなす 很上手、很熟练、很精通 うまく…する。
成り切る なりきる すっかりそのものになる。 完全变成了……
親子 おやこ
那不是演技,而是全身心地投入到了角色当中,简直令人惊异。现在仍然从心底觉得是母子一般。
▼肝臓がんのことは、家族限りとしていた。遺作のテレビドラマ「風のガーデン」の撮影では、玄米食で半年の長丁場を耐えた。倉本聰さんの脚本は命を正面から描く。訪問医役の緒形さんには死を語る台詞も多い。万感を込めたであろう仕事を結び、制作発表の5日後に逝った
肝臓がん かんぞうがん
遺作 いさく
ガーデン garden
撮影 さつえい
玄米食 げんまいしょく
長丁場 ながちょうば 一つの事柄が一段落するまでに長くかかること。
耐える たえる
訪問医 上门问诊的医生
万感 ばんかん
制作 せいさく
発表 はっぴょう
逝く いく
肝癌的事,只有家里人知道
撮影で 拍摄的时候
▼あったかい味の書をたしなんだ。絵手紙を交わした東京都狛江市の小池邦夫さん(67)のもとには、「でくのぼう」と朱書きした賀状がある。別の一葉には「牛はのろのろとあるく」
暖かい あったかい
嗜む たしなむ
絵手紙 えてがみ
交わす かわす 交换
狛江市 こまえし
小池邦夫 こいけ・くにお 邦差不多就是国的意思,所以邦的发音也是くに
木偶の坊 でくのぼう 役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。
朱書き しゅがき 朱で書くこと。
賀状 がじょう
一葉 いちよう 葉是扁平的小东西的量词
のろのろ 動きがにぶく、ゆっくりしているさま。 慢吞吞地
这是绪形给小池的賀状上的形容自己的话吧
▼そんな墨跡の通り、武骨に、ゆっくりと大きく、役者道を全うした。坂本さんの感慨に寄り添えば、演じた役のすべてが本物の緒形拳である。最後はあの白髪で、優しげな背中で、秋の夕景の一部になりきった。
墨跡 ぼくせき
武骨 ぶこつ
全うする まっとうする 完全に果たす。完全に終わらせる。
感慨 かんがい
寄り添う よりそう もたれかかるように、そばへ寄る。 靠近、贴近、挨近
白髪 しらが
夕景 ゆうけい
虚空 こくう
睨む にらむ 瞪着 、 怒视
息 いき
臨終 りんじゅう
立ち会う たちあう 物事の成り行きや結果を見守るため、その場にいる。証人・参考人などとしてその場に臨む。
死に方 しにかた
最期 さいご 临终
緒形拳 おがた・けん
津川雅彦 つがわ・まさひこ
虚空を睨む 两眼瞪着空中
息を引き取る 息が絶える。死ぬ。 这是一种固定说法
▼危篤と聞いて病院に駆けつけると、71歳の名優は一度ベッドに座り直したという。ひとしきり仕事の話をし、「治ったらウナギ食いに行こうな。白焼きをな」。この誘い、津川さんの激励ではなく、緒形さんの言葉というから驚く。淡いユーモアがにじむ、骨太の幕である
危篤 きとく 病気が非常に重くて、今にも死にそうなこと。
駆けつける かけつける 匆忙赶到
座り直す すわりなおす
一頻り ひとしきり しばらくの間。その間に物事が集中するようすにいう。いっとき。ひとっきり。 一阵、一会儿
鰻 うなぎ
白焼き しらやき (不加佐料)干烤(鱼) 白焼きの鰻
誘い さそい
激励 げきれい
淡い あわい
ユーモア humor
滲む にじむ
骨太 ほねぶと 骨が太いこと。骨格のがっしりしていること。また、そのさま。 骨头大、骨格结实
幕 まく 「幕を下ろす」意から 物事の終わり。
这不回光返照么?
省略句:白焼きを食いに行こうな
这里的骨太应该是指坚强的不被死亡打败的精神吧
渗透着淡淡的幽默,一个坚强的终结。用一种睥睨死亡的态度给自己的一生画上句号。
▼照れ、愁い、狂気。どれも一流だったが、影をまとうほど輝きは増した。「楢山節考」で背負われ、山に捨てられる老母を演じた坂本スミ子さんは「演技でこなさず、役になりきるすごみを感じた。心では今も親子のままです」と語る
愁い うれい
狂気 きょうき 気が狂っていること。また、異常をきたした精神状態。 疯狂
纏う まとう 身につける。着る。
楢山節考 ならやま・ぶし・こう
背負う せおう 肩负、担当
老母 ろうぼ
こなす 很上手、很熟练、很精通 うまく…する。
成り切る なりきる すっかりそのものになる。 完全变成了……
親子 おやこ
那不是演技,而是全身心地投入到了角色当中,简直令人惊异。现在仍然从心底觉得是母子一般。
▼肝臓がんのことは、家族限りとしていた。遺作のテレビドラマ「風のガーデン」の撮影では、玄米食で半年の長丁場を耐えた。倉本聰さんの脚本は命を正面から描く。訪問医役の緒形さんには死を語る台詞も多い。万感を込めたであろう仕事を結び、制作発表の5日後に逝った
肝臓がん かんぞうがん
遺作 いさく
ガーデン garden
撮影 さつえい
玄米食 げんまいしょく
長丁場 ながちょうば 一つの事柄が一段落するまでに長くかかること。
耐える たえる
訪問医 上门问诊的医生
万感 ばんかん
制作 せいさく
発表 はっぴょう
逝く いく
肝癌的事,只有家里人知道
撮影で 拍摄的时候
▼あったかい味の書をたしなんだ。絵手紙を交わした東京都狛江市の小池邦夫さん(67)のもとには、「でくのぼう」と朱書きした賀状がある。別の一葉には「牛はのろのろとあるく」
暖かい あったかい
嗜む たしなむ
絵手紙 えてがみ
交わす かわす 交换
狛江市 こまえし
小池邦夫 こいけ・くにお 邦差不多就是国的意思,所以邦的发音也是くに
木偶の坊 でくのぼう 役に立たない人。気のきかない人。人のいいなりになっている人。
朱書き しゅがき 朱で書くこと。
賀状 がじょう
一葉 いちよう 葉是扁平的小东西的量词
のろのろ 動きがにぶく、ゆっくりしているさま。 慢吞吞地
这是绪形给小池的賀状上的形容自己的话吧
▼そんな墨跡の通り、武骨に、ゆっくりと大きく、役者道を全うした。坂本さんの感慨に寄り添えば、演じた役のすべてが本物の緒形拳である。最後はあの白髪で、優しげな背中で、秋の夕景の一部になりきった。
墨跡 ぼくせき
武骨 ぶこつ
全うする まっとうする 完全に果たす。完全に終わらせる。
感慨 かんがい
寄り添う よりそう もたれかかるように、そばへ寄る。 靠近、贴近、挨近
白髪 しらが
夕景 ゆうけい
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