=角・つの=============================
我慢の角
高慢・強情の気持ちが強いことを、角の堅いのにたとえていったもの。
「我慢の角が折れる」
角を折る
高慢な態度や強情を張るのをやめて、すなおになる。
「双方が角を折って仲直りする」
角を出す = 角を生やす 生やす・はやす
女性が嫉妬する。焼きもちを焼く。角を生やす。
「遅くなると女房が角を出す」
高角打つ たかづの・うつ
高角を兜の前立てとしてつける。 兜・かぶと
牛の角突き合い うしの・つのつきあい
1 =牛合わせ
2 仲が悪く、争い合うこと。角突き合い。
角突き合わせる
仲が悪くていつも衝突している。
「ことあるごとに角突き合わせている」
鹿の角を蜂が刺す しか/しし・の・つのを・はしが・さす
鹿の角を蜂が刺しても、鹿はなんとも感じないように何の手ごたえもないことのたとえ。
角を矯めて牛を殺す
《牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから》
小さな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。
=角・かど=============================
角が取れる
世慣れて性格が円満になる。人柄がまるくなる。
「苦労をして角が取れた」
角を入れる
1 怒気を表す。とげとげしくする。
「大臣が大の眼に角を入れ」〈西鶴大矢数・三〉
2 「角(すみ)を入れる」に同じ。
「この人は角を入れたるよしもなく、生まれ付きの丸額」〈浮・男色大鑑・四〉
角を立てる
1 事を荒立てる。いちいち突っかかる。 使……激烈、激化
「気が立って居るもんだから、お互に小さなことに角を立てるんだ」〈花袋・生〉
2 (「目に角を立てる」の形で)怒った目つきになる。
目に角を立てる
ひどく怒ってにらみつける。目角(めかど)を立てる。
「目に角を立てるほどのことでもない」
目角を立てる = 目くじらを立てる
目をつりあげて人のあらさがしをする。他人の欠点を取り立てて非難する。
「小さなミスに目角を立てる」
目角が強い
物を見る目が鋭敏である。また、よく見覚えている。
角が立つ
理屈っぽい言動によって他人との間が穏やかでなくなる。
「角が立つ言い方をする」
物も言いようで角が立つ
それほどでないことでも、その話し方によって、相手の感情を傷つけることがある。
丸くとも一角あれ まるくとも・ひとかどあれ
性格が円満なのは結構であるが、それだけでなく少しはしっかりした部分、すなわち角立った面がほしい。
正所谓“泥人也有三分土性”
智に働けば角が立つ情に棹させば流される
理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、他人の感情を気遣っていると、自分の足元をすくわれる。
夏目漱石の小説「草枕」の冒頭の部分。
角を倒さず
《器物や衣類が古くなっても、しっかりした形をしている意から》
落ちぶれても、もとの体面や態度を崩さない。角を崩さず。
=角・かく=============================
居候角な座敷を丸くはき いそうろう・かくな・ざしきを・まるくはき
居候は無責任でいいかげんなことをするの意。
口角泡を飛ばす
興奮して口からつばきを飛ばす。激しく議論するさまにいう。
嶄然として頭角を現す ざんぜんとして・とうかくをあらわす
他よりひときわぬきんでて、才能や力量を現す。
頭角を現す
《韓愈「柳子厚墓誌銘」から》
才能・技量などが、周囲の人よりも一段とすぐれる。
「めきめき頭角を現してきた若手作家」
丸い卵も切りようで四角
物事は、扱い方によって円満にもなり、角も立つというたとえ。
蝸牛角上の争い かきゅうかくじょうのあらそい = 蝸角の争い かかくのあらそい
《「荘子」則陽の、かたつむりの左の角(つの)にある国と右の角にある国とが争ったという寓話から》
小さな者同士の争い。つまらないことにこだわった争い。
圭角が取れる
かどが取れて、円満な人柄になる。かどが取れる。
氷山の一角 ひょうざんのいっかく
表面に現れている事柄は好ましくない物事の全体のほんの一部分であることのたとえ。
「今回摘発された事件は氷山の一角にすぎない」
目を三角にする
目を怒らす。怖い目つきをする。目に角(かど)を立てる。
「目を三角にして叱りつける」
卵の四角と女郎の誠 たまごのしかく・と・じょうろうのまこと
四角い卵がないように、遊女が客に真心をもつはずがないこと。あるはずのないことのたとえ。
=角・すみ=============================
角を入れる すみを・いれる
近世、元服2、3年前の少年が前髪の額の生え際の両隅をそり込むこと。角(すみ)を抜く。
角水を突く すみずを・つく
《角水をあてて正確に水平度を測る意から》
こまかく吟味したり、わずかな欠点でもとがめたりする。〈日葡〉
我慢の角
高慢・強情の気持ちが強いことを、角の堅いのにたとえていったもの。
「我慢の角が折れる」
角を折る
高慢な態度や強情を張るのをやめて、すなおになる。
「双方が角を折って仲直りする」
角を出す = 角を生やす 生やす・はやす
女性が嫉妬する。焼きもちを焼く。角を生やす。
「遅くなると女房が角を出す」
高角打つ たかづの・うつ
高角を兜の前立てとしてつける。 兜・かぶと
牛の角突き合い うしの・つのつきあい
1 =牛合わせ
2 仲が悪く、争い合うこと。角突き合い。
角突き合わせる
仲が悪くていつも衝突している。
「ことあるごとに角突き合わせている」
鹿の角を蜂が刺す しか/しし・の・つのを・はしが・さす
鹿の角を蜂が刺しても、鹿はなんとも感じないように何の手ごたえもないことのたとえ。
角を矯めて牛を殺す
《牛の曲がっている角をまっすぐに直そうとして、かえって牛を死なせてしまうことから》
小さな欠点を直そうとして、かえって全体をだめにしてしまうたとえ。
=角・かど=============================
角が取れる
世慣れて性格が円満になる。人柄がまるくなる。
「苦労をして角が取れた」
角を入れる
1 怒気を表す。とげとげしくする。
「大臣が大の眼に角を入れ」〈西鶴大矢数・三〉
2 「角(すみ)を入れる」に同じ。
「この人は角を入れたるよしもなく、生まれ付きの丸額」〈浮・男色大鑑・四〉
角を立てる
1 事を荒立てる。いちいち突っかかる。 使……激烈、激化
「気が立って居るもんだから、お互に小さなことに角を立てるんだ」〈花袋・生〉
2 (「目に角を立てる」の形で)怒った目つきになる。
目に角を立てる
ひどく怒ってにらみつける。目角(めかど)を立てる。
「目に角を立てるほどのことでもない」
目角を立てる = 目くじらを立てる
目をつりあげて人のあらさがしをする。他人の欠点を取り立てて非難する。
「小さなミスに目角を立てる」
目角が強い
物を見る目が鋭敏である。また、よく見覚えている。
角が立つ
理屈っぽい言動によって他人との間が穏やかでなくなる。
「角が立つ言い方をする」
物も言いようで角が立つ
それほどでないことでも、その話し方によって、相手の感情を傷つけることがある。
丸くとも一角あれ まるくとも・ひとかどあれ
性格が円満なのは結構であるが、それだけでなく少しはしっかりした部分、すなわち角立った面がほしい。
正所谓“泥人也有三分土性”
智に働けば角が立つ情に棹させば流される
理知だけで割り切っていると他人と衝突するし、他人の感情を気遣っていると、自分の足元をすくわれる。
夏目漱石の小説「草枕」の冒頭の部分。
角を倒さず
《器物や衣類が古くなっても、しっかりした形をしている意から》
落ちぶれても、もとの体面や態度を崩さない。角を崩さず。
=角・かく=============================
居候角な座敷を丸くはき いそうろう・かくな・ざしきを・まるくはき
居候は無責任でいいかげんなことをするの意。
口角泡を飛ばす
興奮して口からつばきを飛ばす。激しく議論するさまにいう。
嶄然として頭角を現す ざんぜんとして・とうかくをあらわす
他よりひときわぬきんでて、才能や力量を現す。
頭角を現す
《韓愈「柳子厚墓誌銘」から》
才能・技量などが、周囲の人よりも一段とすぐれる。
「めきめき頭角を現してきた若手作家」
丸い卵も切りようで四角
物事は、扱い方によって円満にもなり、角も立つというたとえ。
蝸牛角上の争い かきゅうかくじょうのあらそい = 蝸角の争い かかくのあらそい
《「荘子」則陽の、かたつむりの左の角(つの)にある国と右の角にある国とが争ったという寓話から》
小さな者同士の争い。つまらないことにこだわった争い。
圭角が取れる
かどが取れて、円満な人柄になる。かどが取れる。
氷山の一角 ひょうざんのいっかく
表面に現れている事柄は好ましくない物事の全体のほんの一部分であることのたとえ。
「今回摘発された事件は氷山の一角にすぎない」
目を三角にする
目を怒らす。怖い目つきをする。目に角(かど)を立てる。
「目を三角にして叱りつける」
卵の四角と女郎の誠 たまごのしかく・と・じょうろうのまこと
四角い卵がないように、遊女が客に真心をもつはずがないこと。あるはずのないことのたとえ。
=角・すみ=============================
角を入れる すみを・いれる
近世、元服2、3年前の少年が前髪の額の生え際の両隅をそり込むこと。角(すみ)を抜く。
角水を突く すみずを・つく
《角水をあてて正確に水平度を測る意から》
こまかく吟味したり、わずかな欠点でもとがめたりする。〈日葡〉
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