哀 [音]アイ(呉)(漢) [訓]あわれ あわれむ かなしい
1 せつなくて胸がつまる。
「哀切・哀絶・哀然・哀哀」
「哀痛・哀悼・哀惜・哀慕」
「哀歓・哀愁・悲哀・哀感・哀詩・哀話・哀思」
「哀楽」⇒「喜怒哀楽」⇒「喜怒哀楽が激しい」
「哀情」⇒「歓楽極まりて哀情多し」
「哀音」⇒「哀音悲調」
「哀調」⇒「哀調を帯びた旋律」
「哀別」⇒「哀別の情」
「哀婉」⇒「哀婉な恋情」
「哀史」⇒「吉野朝哀史」「女工哀史」
「哀傷」「哀歌」⇒「哀傷歌」
「哀艶」 美しさの中に悲しみの感じられるさま。
「悲哀」
|-「幻滅の悲哀」
|-「人生の悲哀を感じる」
|-「サラリーマンの悲哀が漂う」
2 かわいそうに思う。
「哀憐・哀憫」
3 あわれっぽくする。泣きつく。
「哀願・哀訴・哀求・哀泣・哀叫・哀号・哀哭・哀咽」
哀れ あわれ
一、[名]しみじみ心に染みる感動、また、そのような感情を表す。
1 (「憐れ」とも書く)強い心の動き。特に悲哀・哀憐の感情。不憫と思う気持ち。
「人々の哀れを誘った」
「哀れをかける」
「そぞろ哀れを催す」
「哀れっぽい」 ⇒ 「哀れっぽさ」
|-①哀れな感じを起こさせるさま。見るからに情けない。みすぼらしい。
|-「哀れっぽい声で寄付を迫る」
|-②他に対し、同情心を起こしやすい傾きにある。情にもろい。
2 かわいそうな状態。無惨な姿。
「物哀れ」 怪可怜 なんとなくあわれであること。しみじみした感興を誘うこと。また、そのさま。
「哀れを止める」 止める・とどめる
|-①悲しみや同情を一身に集める。「ここに哀れを止めしは」の形で説教節などに常套句として用いられた。
|-「哀れを止めたのは帰らぬ飼い主を待つ犬の姿だった」
|-②深い感動がいつまでも残る。
|-「秋の夜の深さ哀れを止めけりよしのの月の明け方の空」〈新後撰・秋下〉 止め・とめ
3 底知れないような趣。情趣。物悲しさ。
「物の哀れ」
|-本居宣長が唱えた、平安時代の文芸理念・美的理念。
|-外界の事物に触れて起こるしみじみとした情感。
「心なき身にも哀れは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」〈新古今・秋上〉 鴫・しぎ
4 どうすることもできないような心の動き。感慨。
「哀れ進みぬれば、やがて尼になりぬかし」〈源・帚木〉
5 しみじみとした情愛・人情。慈愛の気持ち。
「子ゆゑにこそ、万の哀れは思ひ知らるれ」〈徒然・一四二〉 万・よろづ
二、[形動][ナリ]感動を起こさせる状況、しみじみ心を打つもののさまを広く表す。現在では、多く悲哀・哀憐の感情に限定される。
⇒[派生] あわれがる[動ラ五]あわれげ[形動]あわれさ[名]
1 (「憐れ」とも書く)かわいそうに思われるさま。気の毒だ。惨めだ。
「その姿はいかにも哀れであった」
2 しみじみともの悲しく感じるさま。はかなく、また、さびしく思われるさま。
「夕暮れは、なんとなく哀れに思われてしかたがない」
3 しみじみと心を打つ風情があるさま。趣があるさま。
「滝の音、水の声哀れに聞こゆる所なり」〈宇津保・忠こそ〉
4 しみじみと心に染みて愛着を感じるさま。いとしいさま。かわいいさま。
「なま心なく若やかなるけはひも哀れなれば」〈源・空蝉〉
5 しみじみとした愛情があるさま。優しいさま。
「見る人も、いと哀れに忘るまじきさまにのみ語らふめれど」〈かげろふ・上〉
6 感服させられるさま。感心だ。殊勝だ。
「哀れなるもの、孝ある人の子」〈枕・二九〉 孝・けう
7 尊く、ありがたいさま。
「霊山は釈迦仏の御すみかなるが哀れなるなり」〈枕・二〇八〉 霊山・りゃうぜん
三、[感]
1 ものに感動したときに発する語。感嘆賞美の場合にも哀傷の場合にも用いる。ああ。
「哀れ、あなおもしろ」〈古語拾遺〉
「哀れあれをはしたなく言ひそむこそ、いとほしけれ」〈枕・八〉
2 願望の気持ちを表す。ぜひとも。
「哀れ、よい所もあれかし」〈虎寛狂・今参〉
3 囃子詞(はやしことば)として用いる。
「いで我が駒早く行きこせ待乳山哀れ待乳山」〈催馬楽・我が駒〉 待乳山・まつちやま
哀れむ あわれむ ⇒ 「哀れぶ・哀れみ」大概是古代的写法
1 かわいそうに思う。不憫に思う。 怜悯、怜惜、同情 ⇒[名]哀れみ
「哀れむようなまなざし」
「同病あい哀れむ」 同病相怜
2 慈愛の心で接する。怜爱
「幼いものを哀れむのは人情だ」 怜爱幼儿是人之常情
3 賞美する。めでる。あわれぶ。
「月を哀れむ」
悲しい = 哀しい・かなしい = 愛しい
⇒[派生] かなしがる[動ラ五]かなしげ[形動]かなしさ[名]かなしみ[名]
1 心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。悲伤 反义词:「嬉しい」
「友が死んで悲しい」。
2 人に1のような気持ちを起こさせる物事のさま。令人悲伤的
「悲しい知らせ」
「悲しいメロディー」
3 (愛しい)
①心に染みていとしい。かわいくてならない。
「柵ごしに麦食む小馬のはつはつに相見し児らしあやに哀ししも」〈万・三五三七〉 柵・くへ
②心に染みておもしろい。強く心を引かれる。
「あしひきの八つ峰(を)の雉鳴きとよむ朝明の霞見れば哀ししも」〈万・四一四九〉 雉・きぎし 朝明・あさけ 霞・かすみ
③すばらしい。みごとである。
「哀しくせられたりとて、見あさみけるとなん」〈著聞集・一七〉
4
①しゃくにさわるさま。悔しい。
「物も覚えぬ腐り女に、哀ししう言はれたる」〈宇治拾遺・七〉
②我慢できないほど恐ろしい。つらい。
「先立つだにも哀しきぞかし」〈平家・三〉
③ひどく貧しい。
「釜の下へたく物さへあらず。さても哀しき年の暮れや」〈浮・胸算用・三〉
哀しみ = 愛しみ
悲しむ = 哀しむ = 愛しむ ⇒「かなしぶ・かなしび」大概也是古代的写法
1 心が痛む思いだ。悲しく思う。また、なげかわしく思う。 反义词:「喜ぶ」
「別れを悲しむ」
「道徳心の低下を悲しむ」
⇒[名]「悲しみ・哀しみ・愛しみ」 悲しむこと。悲しい気持ちや心。悲嘆。
|-「悲しみの色を浮かべる」
|-「悲しみに暮れる」
2 (愛しむ)いとしいと思う。愛する。
「端正美麗なる男子を産めば、父母これを悲しみ愛して」〈今昔・二六・五〉 端正・たんじゃう
⇒[名]「悲しみ・哀しみ・愛しみ」 (愛しみ)いとおしむこと。情愛。
|-「末世の衆生に親子の悲しみ深きことを知らしめんがためなり」〈今昔・四・一〉
3 (愛しむ)深く感動する。
「国王、これを見給ひて、悲しみ貴びて」〈今昔・九・一〉
4 嘆願する。
「手をすり悲しめども」〈宇治拾遺・一〇〉
「可哀相・可哀想・かわいそう」
可怜的
同情の気持ちが起こるさま。ふびんに思えるさま。
「かわいそうな境遇」
「彼ばかり責めてはかわいそうだ」
「おかわいそうに」
「可哀相な子ども」 可怜的孩子.
「可哀相な話」 可怜〔凄惨〕的故事.
「可哀相に思う」 觉得可怜.
「まあ可哀相に」 呀,真可怜!
「そんなに猫をいじめては可哀相だ」 那么欺侮小猫可太可怜了.
1 せつなくて胸がつまる。
「哀切・哀絶・哀然・哀哀」
「哀痛・哀悼・哀惜・哀慕」
「哀歓・哀愁・悲哀・哀感・哀詩・哀話・哀思」
「哀楽」⇒「喜怒哀楽」⇒「喜怒哀楽が激しい」
「哀情」⇒「歓楽極まりて哀情多し」
「哀音」⇒「哀音悲調」
「哀調」⇒「哀調を帯びた旋律」
「哀別」⇒「哀別の情」
「哀婉」⇒「哀婉な恋情」
「哀史」⇒「吉野朝哀史」「女工哀史」
「哀傷」「哀歌」⇒「哀傷歌」
「哀艶」 美しさの中に悲しみの感じられるさま。
「悲哀」
|-「幻滅の悲哀」
|-「人生の悲哀を感じる」
|-「サラリーマンの悲哀が漂う」
2 かわいそうに思う。
「哀憐・哀憫」
3 あわれっぽくする。泣きつく。
「哀願・哀訴・哀求・哀泣・哀叫・哀号・哀哭・哀咽」
哀れ あわれ
一、[名]しみじみ心に染みる感動、また、そのような感情を表す。
1 (「憐れ」とも書く)強い心の動き。特に悲哀・哀憐の感情。不憫と思う気持ち。
「人々の哀れを誘った」
「哀れをかける」
「そぞろ哀れを催す」
「哀れっぽい」 ⇒ 「哀れっぽさ」
|-①哀れな感じを起こさせるさま。見るからに情けない。みすぼらしい。
|-「哀れっぽい声で寄付を迫る」
|-②他に対し、同情心を起こしやすい傾きにある。情にもろい。
2 かわいそうな状態。無惨な姿。
「物哀れ」 怪可怜 なんとなくあわれであること。しみじみした感興を誘うこと。また、そのさま。
「哀れを止める」 止める・とどめる
|-①悲しみや同情を一身に集める。「ここに哀れを止めしは」の形で説教節などに常套句として用いられた。
|-「哀れを止めたのは帰らぬ飼い主を待つ犬の姿だった」
|-②深い感動がいつまでも残る。
|-「秋の夜の深さ哀れを止めけりよしのの月の明け方の空」〈新後撰・秋下〉 止め・とめ
3 底知れないような趣。情趣。物悲しさ。
「物の哀れ」
|-本居宣長が唱えた、平安時代の文芸理念・美的理念。
|-外界の事物に触れて起こるしみじみとした情感。
「心なき身にも哀れは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ」〈新古今・秋上〉 鴫・しぎ
4 どうすることもできないような心の動き。感慨。
「哀れ進みぬれば、やがて尼になりぬかし」〈源・帚木〉
5 しみじみとした情愛・人情。慈愛の気持ち。
「子ゆゑにこそ、万の哀れは思ひ知らるれ」〈徒然・一四二〉 万・よろづ
二、[形動][ナリ]感動を起こさせる状況、しみじみ心を打つもののさまを広く表す。現在では、多く悲哀・哀憐の感情に限定される。
⇒[派生] あわれがる[動ラ五]あわれげ[形動]あわれさ[名]
1 (「憐れ」とも書く)かわいそうに思われるさま。気の毒だ。惨めだ。
「その姿はいかにも哀れであった」
2 しみじみともの悲しく感じるさま。はかなく、また、さびしく思われるさま。
「夕暮れは、なんとなく哀れに思われてしかたがない」
3 しみじみと心を打つ風情があるさま。趣があるさま。
「滝の音、水の声哀れに聞こゆる所なり」〈宇津保・忠こそ〉
4 しみじみと心に染みて愛着を感じるさま。いとしいさま。かわいいさま。
「なま心なく若やかなるけはひも哀れなれば」〈源・空蝉〉
5 しみじみとした愛情があるさま。優しいさま。
「見る人も、いと哀れに忘るまじきさまにのみ語らふめれど」〈かげろふ・上〉
6 感服させられるさま。感心だ。殊勝だ。
「哀れなるもの、孝ある人の子」〈枕・二九〉 孝・けう
7 尊く、ありがたいさま。
「霊山は釈迦仏の御すみかなるが哀れなるなり」〈枕・二〇八〉 霊山・りゃうぜん
三、[感]
1 ものに感動したときに発する語。感嘆賞美の場合にも哀傷の場合にも用いる。ああ。
「哀れ、あなおもしろ」〈古語拾遺〉
「哀れあれをはしたなく言ひそむこそ、いとほしけれ」〈枕・八〉
2 願望の気持ちを表す。ぜひとも。
「哀れ、よい所もあれかし」〈虎寛狂・今参〉
3 囃子詞(はやしことば)として用いる。
「いで我が駒早く行きこせ待乳山哀れ待乳山」〈催馬楽・我が駒〉 待乳山・まつちやま
哀れむ あわれむ ⇒ 「哀れぶ・哀れみ」大概是古代的写法
1 かわいそうに思う。不憫に思う。 怜悯、怜惜、同情 ⇒[名]哀れみ
「哀れむようなまなざし」
「同病あい哀れむ」 同病相怜
2 慈愛の心で接する。怜爱
「幼いものを哀れむのは人情だ」 怜爱幼儿是人之常情
3 賞美する。めでる。あわれぶ。
「月を哀れむ」
悲しい = 哀しい・かなしい = 愛しい
⇒[派生] かなしがる[動ラ五]かなしげ[形動]かなしさ[名]かなしみ[名]
1 心が痛んで泣けてくるような気持ちである。嘆いても嘆ききれぬ気持ちだ。悲伤 反义词:「嬉しい」
「友が死んで悲しい」。
2 人に1のような気持ちを起こさせる物事のさま。令人悲伤的
「悲しい知らせ」
「悲しいメロディー」
3 (愛しい)
①心に染みていとしい。かわいくてならない。
「柵ごしに麦食む小馬のはつはつに相見し児らしあやに哀ししも」〈万・三五三七〉 柵・くへ
②心に染みておもしろい。強く心を引かれる。
「あしひきの八つ峰(を)の雉鳴きとよむ朝明の霞見れば哀ししも」〈万・四一四九〉 雉・きぎし 朝明・あさけ 霞・かすみ
③すばらしい。みごとである。
「哀しくせられたりとて、見あさみけるとなん」〈著聞集・一七〉
4
①しゃくにさわるさま。悔しい。
「物も覚えぬ腐り女に、哀ししう言はれたる」〈宇治拾遺・七〉
②我慢できないほど恐ろしい。つらい。
「先立つだにも哀しきぞかし」〈平家・三〉
③ひどく貧しい。
「釜の下へたく物さへあらず。さても哀しき年の暮れや」〈浮・胸算用・三〉
哀しみ = 愛しみ
悲しむ = 哀しむ = 愛しむ ⇒「かなしぶ・かなしび」大概也是古代的写法
1 心が痛む思いだ。悲しく思う。また、なげかわしく思う。 反义词:「喜ぶ」
「別れを悲しむ」
「道徳心の低下を悲しむ」
⇒[名]「悲しみ・哀しみ・愛しみ」 悲しむこと。悲しい気持ちや心。悲嘆。
|-「悲しみの色を浮かべる」
|-「悲しみに暮れる」
2 (愛しむ)いとしいと思う。愛する。
「端正美麗なる男子を産めば、父母これを悲しみ愛して」〈今昔・二六・五〉 端正・たんじゃう
⇒[名]「悲しみ・哀しみ・愛しみ」 (愛しみ)いとおしむこと。情愛。
|-「末世の衆生に親子の悲しみ深きことを知らしめんがためなり」〈今昔・四・一〉
3 (愛しむ)深く感動する。
「国王、これを見給ひて、悲しみ貴びて」〈今昔・九・一〉
4 嘆願する。
「手をすり悲しめども」〈宇治拾遺・一〇〉
「可哀相・可哀想・かわいそう」
可怜的
同情の気持ちが起こるさま。ふびんに思えるさま。
「かわいそうな境遇」
「彼ばかり責めてはかわいそうだ」
「おかわいそうに」
「可哀相な子ども」 可怜的孩子.
「可哀相な話」 可怜〔凄惨〕的故事.
「可哀相に思う」 觉得可怜.
「まあ可哀相に」 呀,真可怜!
「そんなに猫をいじめては可哀相だ」 那么欺侮小猫可太可怜了.
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