谷崎潤一郎
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「春琴抄」に描かれた春琴と佐助の物語は、美しくまねできないほど完全な愛の姿を私たちに見せる。美しい盲目の琴の師と、奉公人佐助の愛。春琴37歳のある夜、何者かが彼女の顔に熱湯を注いだ。佐助は醜い顔を見られることを恐れた春琴の気持ちを察して、自分の両眼を針で突いて悲しみに応じた。谷崎潤一郎(1866-1965)の代表作は「細雪」、「痴人の愛」、「卍」である。
1926年(昭和元年) 中国旅行。郭沫若と知り合う。『上海交遊記』、『上海見聞録』を発表。
谷崎潤一郎 たにさき・じゅんいちろう
盲目 もうもく
琴 こと
奉公人 ほうこうにん 家仆;学徒
佐助 さすけ
熱湯 ねっとう
注ぐ そそぐ
醜い みにくい
察する さする
両眼 りょうがん
針 はり
突く つく (用指等)捅;戳;(鸟等用嘴)啄;欺负;虐待;挑拨;唆使;挑毛病;吹毛求疵
悲しみ かなしみ
知り合う しりあう 相知
美しく・まねできない 美到没法模仿
附:春琴抄 (冒頭部分)
春琴、ほんとうの名は鵙屋琴、大阪道修町の薬種商の生れで歿年は明治十九年十月十四日、墓は市内下寺町の浄土宗の某寺にある。先達通りかかりにお墓参りをする気になり立ち寄って案内を乞うと「鵙屋さんの墓所はこちらでございます」といって寺男が本堂のうしろの方へ連れて行った。見ると一と叢の椿の木かげに鵙屋家代々の墓が数基ならんでいるのであったが琴女の墓らしいものはそのあたりには見あたらなかった。
「春琴抄」越劇
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